11月19日に京都競馬場、芝1600mで行われるマイルCS。昨年のこのレースの覇者、セリフォス(栗東・中内田充正厩舎)が連覇を目指し、今朝9日にレースへ向けた1週前追い切りを行っている。  朝一番のCW。川田将雅騎手が跨り、正面から入場…

 11月19日に京都競馬場、芝1600mで行われるマイルCS。昨年のこのレースの覇者、セリフォス(栗東・中内田充正厩舎)が連覇を目指し、今朝9日にレースへ向けた1週前追い切りを行っている。

 朝一番のCW。川田将雅騎手が跨り、正面から入場。スーリールダンジュ、ダノンバビルに続いて、追いかける形だったが、2コーナー手前あたりで前2頭に追いつき、追い越すような形。ただ、このままだと3頭の先頭か単走という状況だったので、3頭がしっかりと連携して、セリフォスが一番後ろになる隊列を組み直して、6F標識を通過していった。

 少し行きたがっているのかなという仕草を見せる場面もあったが、一番後ろから前を見る形で3コーナー。ただ、この時に内から他厩舎の追い切りがセリフォスを抜いていき、これに反応したのか、セリフォスのラップが速くなっていく。ここでジョッキーが無理に抑えることはせず、前2頭を追い抜く形になって、4コーナーからは単走のような形だった。

 我慢できなくて単走になったというわけではなく、馬のリズム重視でこの形になったという印象。実際、時計は6F80.8-5F65.5-4F51.1-3F36.3-2F22.2-1F10.7秒で、最後の直線のラップは11.5秒、10.7秒。リズムよく走ることができていたからこそのラストの伸びと考えた方がよいので、安田記念以来の休み明けでも全く心配はない。

(取材・文:井内利彰)