今年は京都記念快勝後にドバイへ遠征したドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。現地で無念の出走取消となり、夏場を休養に充てて、目標にした天皇賞(秋)だったが、結果は7着に終わった。次走はジャパンC(11月26日・東京芝2400m)への出走を…

 今年は京都記念快勝後にドバイへ遠征したドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。現地で無念の出走取消となり、夏場を休養に充てて、目標にした天皇賞(秋)だったが、結果は7着に終わった。次走はジャパンC(11月26日・東京芝2400m)への出走を予定しており、今朝9日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 調教時間のちょうど中間、木曜日ということもあって、馬が少なく、のんびりとした時間帯にCWで単走。正面から馬場入りして、外ラチまで歩いていくが、非常にリラックスした雰囲気。キャンターもスピードは出ているが、力んでいる感じは全くない。

 2コーナーを回るあたりで更にスピードに乗ったので、そこは騎乗した前川和也調教助手がうまくセーブして、6F標識は15秒台で通過。じわじわとスピードに乗っていく形だったが、ここでも走り自体は落ち着いている。最後の直線に向いてからもこの馬らしい姿勢の低い走りだったが、無駄な力を使っているという印象はなかった。

 時計は6F80.7-5F65.9-4F51.2-3F36.0-2F22.4-1F11.4秒。あらためて前走と比較してみると、今回の方がゆったりと走ることができていて、この時計というのが評価すべき点だろう。前走はレース当日急遽の乗り替わりとなってしまったが、今回は武豊騎手で仕切り直しの一戦。個人的には前走だけで勝負付けあったと決めてしまうのは早計な気がする。

(取材・文:井内利彰)