アイスホッケー・アジアリーグのレッドイーグルス北海道は7日、アイヌ民族伝統の文様をデザインしたユニホームを初めて作った。本拠地を置く北海道苫小牧市と苫小牧アイヌ協会が、新たな形でアイヌ文化に触れる機会をつくり、魅力を発信しようとチームと連…

 アイスホッケー・アジアリーグのレッドイーグルス北海道は7日、アイヌ民族伝統の文様をデザインしたユニホームを初めて作った。本拠地を置く北海道苫小牧市と苫小牧アイヌ協会が、新たな形でアイヌ文化に触れる機会をつくり、魅力を発信しようとチームと連携した。リーグ戦終盤の来年3月9、10日に行われる栃木日光戦限定で着用する。

 チームカラーの赤を基調に、美しく神秘的なアイヌ文様を左半身に寄せて「選手を鼓舞する」思いを込めた。伝統的にアイヌ文様は左右対称に描かれるが、あえて非対称として「伝統と革新の融合、過去と未来の調和」を表現した。首回りには、交易でにぎわった苫小牧アイヌ文化の象徴である丸木舟、右胸にはハスカップの紫色を配した。「みんなで手をつなごう」「仲良くやろう」との意味がある文様もある。

 とまこまい観光大使を務めるDF佐々木一正選手(33)は「強さを感じさせるインパクトがあるデザイン。優勝の行方を左右する大事な時期に、多くのエネルギーをもらえそうだ」と述べた。ユニホームは今後制作するプロモーション動画やテレビCM、市内のイベントなどでもお披露目される。(松本英仁)