12日に京都競馬場で行われる第48回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)のデータを紹介する。 昨年の覇者ジェラルディーナ、府中牝馬S勝ち馬のディヴィーナ、4歳勢からは良血サリエラやアートハウス、3歳勢からは秋華賞3着のハーパー、ローズS2…

12日に京都競馬場で行われる第48回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)のデータを紹介する。

昨年の覇者ジェラルディーナ、府中牝馬S勝ち馬のディヴィーナ、4歳勢からは良血サリエラやアートハウス、3歳勢からは秋華賞3着のハーパー、ローズS2着のブレイディヴェーグらがスタンバイ。

ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。

◆【エリザベス女王杯2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 出走予定馬、予想オッズ、過去10年データ・傾向、追い切りetc.

■2着に穴馬が飛び込むレース

過去10年、1番人気は【1.2.2.5】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%。2020年ラッキーライラックのわずか1勝にとどまり、連対も3回と人気を裏切るケースが多い。1番人気に推された馬の前走を見てみると、重賞で3着以内であれば【1.2.2.1】連対率50.0%、複勝率83.3%、複回収値は118にアップする。

前走ローズSで2着だったブレイディヴェーグはGI初挑戦も1番人気推されそうな雰囲気。レコード決着だった前走のみならず2走前の時計も相当優秀で、ローズS勝ち馬マスクトディーヴァをモノサシに考えればそのポテンシャルを疑う必要はないだろう。頭はまではどうかも、軸としての役割は果たせそうだ。

2番人気は【1.0.1.8】と振るわない一方で、3番人気が【4.0.2.4】勝率40.0%、複勝率60.0%とトップの成績を誇る。2016年クイーンズリング、18年リスグラシュー、19年ラッキーライラックなど当時距離実績は乏しかったがGIで好走するなど格を有した馬が勝利を飾っていた。メンバー唯一のGIホースであるジェラルディーナは、このあたりの人気にとどまるようならここでも侮れない。

4番人気以下は過去10年で4勝2着9回(2022年は2着同着)と連対のチャンスは十分。このうち3、4歳馬は4勝2着5回で、5歳以上と比較すると若い馬の方が優勢だ。

過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは0回、1+2番人気は0回、1+3番人気も5回、2+3番人気は1回と、やや波乱含み。加えて、1~3番人気以内のワンツー決着は2014年のみとなっている。3連複は阪神開催だった近2年こそ荒れたが、2020年以前では30倍から最高でも2万馬券と落ち着いている。一方、3連単は2022年の20万馬券、21年の300万馬券といった大波乱があった以外にも、2020年以前に10万馬券が2回発生。1番人気が3着以下に敗れることが多く、1~3番人気以内のワンツーが1回のみというだけあって馬単や3連単では高配当が狙える。

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文●SPREAD編集部