全国高校駅伝の和歌山県予選会(県高体連など主催)が4日、日高川町の長子橋・小釜本橋周辺コースであり、男女いずれも和歌山北が優勝した。女子は4年ぶり、男子は6年ぶり。同校は12月24日に京都市である全国大会に出場する。(伊藤秀樹)  女子の…

 全国高校駅伝の和歌山県予選会(県高体連など主催)が4日、日高川町の長子橋・小釜本橋周辺コースであり、男女いずれも和歌山北が優勝した。女子は4年ぶり、男子は6年ぶり。同校は12月24日に京都市である全国大会に出場する。(伊藤秀樹)

 女子の和歌山北は、5人中4人が区間賞を獲得する走りを見せた。1区で立ったトップの座を一度も明け渡さなかった。

 1区の大川菜々美選手(1年)が区間賞で2位に22秒差をつけた。2区は区間2位でライバルの智弁和歌山に4秒差に迫られたが、3区からしっかりとたすきをつないだ。

 4区の松平風花主将(3年)は「1区からいい流れをつくってくれた。全員が自信をもって心を一つにしてゴールできた」と振り返った。

 松平さんたち3年生は、入学してから県予選会で優勝できていなかった。今年は全国で勝負すると強い気持ちで臨んだ。「県予選会は通過点。全国で納得いく走りができるようにがんばりたい」と語った。

 男子の和歌山北は、1区でライバル智弁和歌山にリードを許す展開となった。だが松田圭祐監督は安心して見ていられたという。

 2区の太田煌選手(2年)は、27秒差の2位でたすきを受け取ると序盤からペースを上げた。「勢いが大事。逆転して次へつなごう」。8分30秒(3キロ)で区間新記録の快走。逆転できなかったが、1位との差を9秒差まで縮めた。

 そして3区で安東海音選手(2年)が智弁和歌山を追い抜き、逆に46秒差の貯金をつくって後続につないだ。4区からは和歌山北の「一人旅」だった。

 仙台育英(宮城)や小林(宮崎)といった強豪と合宿を重ね、部員の意識は高まったという。松田監督は「全国で勝負する」と誓った。

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 【女子】(1)和歌山北1時間14分2秒(2)智弁和歌山1時間17分39秒(3)向陽1時間24分11秒(4)日高1時間38分44秒

 【男子】(1)和歌山北2時間10分12秒(2)智弁和歌山2時間13分53秒(3)日高2時間23分3秒(4)向陽・那賀・海南・新宮2時間26分38秒(5)田辺2時間29分45秒(6)近大和歌山2時間33分45秒(7)熊野2時間36分28秒(8)高野山2時間44分44秒(9)開智2時間55分20秒