今週の日曜日は、東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(GII・芝2500m)が行われます。  今年のポイントは、過去10年で4勝を挙げている前走GI組の取捨でしょう。今回出走する3頭はいずれも前走二桁着順と大敗の長期休養馬なので、それを根拠…

 今週の日曜日は、東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(GII・芝2500m)が行われます。

 今年のポイントは、過去10年で4勝を挙げている前走GI組の取捨でしょう。今回出走する3頭はいずれも前走二桁着順と大敗の長期休養馬なので、それを根拠に別路線組を重視する考え方もありそうです。反面、3頭ともが東京の長距離重賞連対馬ですので、配当的な妙味を追う道もあるかもしれません。

 一方、過去10年でGI組に次ぐ好走確率なのが3勝クラスからの臨戦馬で、その成績は[2-2-4-16]。今年出走の2頭にも注目でしょう。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】前走京都大賞典で0.6秒以上敗退
[0-0-0-17]複勝率0%
該当馬:ヒートオンビート

 過去10年で、前走GI組が[4-1-1-8]だったのに対して、GII組は[3-4-2-52]。数でいえば後者が上回っているが、複勝率では前者は42.9%と圧倒している。対してGII組の複勝率は14.8%どまりで、全体平均を下回る成績だった点には注意が必要だろう。そして、なかでも苦戦傾向にあるのが京都大賞典組だ。ハンデ面の恩恵が少ないだけでなく、レース間隔が中3週と短いことも減点材料かもしれない。とくに、0.6秒以上の凡走だった馬は割り引きが必要となる。

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしている。

 上位人気が予想されるヒートオンビートが消去データに該当しました。

 昨年のアルゼンチン共和国杯の3着馬で、目黒記念でも2、1着の経験がある断然のコース巧者です。ただし前走は鬼門の京都大賞典で1.0秒差。もちろん、前走は重馬場だったことにくわえ、これまで未勝利の休み明けの一戦。そこで、[2-2-0-2]の休み明け2戦目での変わり身に期待したくもなりますが、人気ならばあえて軽視する手はありそうです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。