第55回全日本大学駅伝対校選手権大会の前日監督会見が4日、名古屋市内で開かれ、駒沢大、国学院大、青山学院大、順天堂大、創価大、中央大の6校の監督が意気込みを語った。 10月の出雲駅伝を圧勝し、2年連続の「大学駅伝3冠」をめざす駒沢大は優勝…

 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会の前日監督会見が4日、名古屋市内で開かれ、駒沢大、国学院大、青山学院大、順天堂大、創価大、中央大の6校の監督が意気込みを語った。

 10月の出雲駅伝を圧勝し、2年連続の「大学駅伝3冠」をめざす駒沢大は優勝候補筆頭だ。今季からチームを率いる藤田敦史監督は、堂々と「目標は優勝」と宣言。「3冠は目標だが、学生には一つひとつ、まずはこの全日本大学駅伝を取りにいくと話している」。対抗校の名前はあえて挙げず、「私たちのレースができるかどうかが鍵」と話した。

 前半から駒沢を走らせるな――。他校の作戦は、そこがポイントになった。

 中央大の藤原正和監督も「優勝」を目標に掲げた。「エースを3人、序盤に並べたので、何としても勝負したい」。駒沢大の壁の高さは実感しているが「3、4区で頭に出たい」とプランを語った。

 毎回、チームテーマを掲げる青山学院大の原晋監督は、今大会を「名古屋大作戦」と命名した。名古屋市内を含む1、2区を「名古屋ブロック」とし、駒沢大に食らいつく作戦だ。「1、2区で先頭を走られると『行け行けドンドン』で駒沢の優勝が決まる。1、2区で積極的にレースができるようにしたい」と説明した。

 「前半重視の大学と一緒に流れて、中盤からは手堅くいきたい」と話したのは順天堂大の長門俊介監督。前半で遅れないよう、当日に選手を入れ替えることも視野に入れる。昨年、準優勝した国学院大の前田康弘監督は「もちろん駒沢大学にチャレンジする」。3位以上を目標に掲げる創価大の榎木和貴監督は、出雲の2位に手応えを感じている。「チャンスがあれば優勝を狙っていく」と虎視眈々(こしたんたん)だった。

 レースは名古屋・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間、106・8キロで行われる。