千葉県君津市の郡ダムの湖で5日まで、水上スキーの全日本選手権が開かれている。市と日本水上スキー・ウエイクボード連盟はここを「水上スキーの聖地」にすることをめざしており、今回、国内最高峰の大会を開催できたことで大きく前進しそうだ。 郡ダムは…

 千葉県君津市の郡ダムの湖で5日まで、水上スキーの全日本選手権が開かれている。市と日本水上スキー・ウエイクボード連盟はここを「水上スキーの聖地」にすることをめざしており、今回、国内最高峰の大会を開催できたことで大きく前進しそうだ。

 郡ダムは県の工業用水ダムで有効貯水量は388万立方メートル。湖面はほぼ正方形で1辺約400メートル。試合や練習場所の不足に悩む全日本学生水上スキー連盟が、2014年に県や市に湖面の開放を要望。市も協力し、学生の大会などを実証実験として開催してきた。

 2日は宙返りなどの技を競う「トリック」の予選があり、選手たちがダイナミックな演技を披露した。ただ、一般の観客は認められておらず、静かな熱戦となった。連盟の担当者は「郡ダムは選手を牽引(けんいん)するボートの波がすぐに消えて競技がしやすい。都心に近く交通の便もいい。国内で最高の環境」と話した。(堤恭太)