ききょうSで2着だったセントメモリーズ(牝2、美浦・斎藤誠厩舎)が、ファンタジーステークス(2歳牝・GIII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。  セントメモリーズは父エピファネイア、母ネオフレグランス、母の父ネオユニヴァースの血統。昭…

 ききょうSで2着だったセントメモリーズ(牝2、美浦・斎藤誠厩舎)が、ファンタジーステークス(2歳牝・GIII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。

 セントメモリーズは父エピファネイア、母ネオフレグランス、母の父ネオユニヴァースの血統。昭和の時代から社台ファームを支えてきた名牝系の出身で、近親にはアーネストリーやギャロップダイナ、アグネスカミカゼにヴァンクルタテヤマと、活躍馬が並ぶ。ここまで2戦1勝。7月福島の新馬(芝1200m)は先団直後から伸びて、1馬身の着差以上の完勝だった。続く前走のききょうSは惜しくも半馬身差の2着だったが、上がり3Fは34秒1で2戦連続でメンバー中最速をマーク。非凡な決め手の持ち主であることは間違いない。

 エピファネイア産駒はこれまでJRA重賞を14勝しているが、全て1600m以上。短距離のカテゴリーとなる1400m以下では20戦して22年の京都牝馬Sと京王杯スプリングCのスカイグルーヴの2着が最高着順となっている。近年を代表するトップサイアーの歴史に、ここで新たな1ページが刻まれるか、注目の一戦となる。