大相撲の元大関朝潮で先代高砂親方の長岡末弘(ながおか・すえひろ)さんが、2日死去した。日本相撲協会が4日、発表した。死因は小腸がん。67歳だった。 高知県出身で、近大時代に2年連続で学生横綱とアマチュア横綱に輝いた。1978年春場所に幕下…

 大相撲の元大関朝潮で先代高砂親方の長岡末弘(ながおか・すえひろ)さんが、2日死去した。日本相撲協会が4日、発表した。死因は小腸がん。67歳だった。

 高知県出身で、近大時代に2年連続で学生横綱とアマチュア横綱に輝いた。1978年春場所に幕下で初土俵を踏み、同年九州場所で新入幕。押し相撲を武器とし、83年春場所後に大関に昇進した。大きな体だった子どもの頃から「大ちゃん」と呼ばれ、明るいキャラクターでも親しまれた。

 優勝1度。三賞は殊勲賞10度、敢闘賞3度、技能賞1度。大関在位36場所。元横綱北の湖に強く、対戦成績は13勝(不戦勝1を含む)7敗と勝ち越した。

 89年春場所中に現役引退。親方となり、師匠として元横綱朝青龍や現幕内の朝乃山らを育てた。日本相撲協会理事を務める一方、暴力事件など問題を起こした朝青龍の監督責任を問われて降格処分を受けた。

 2021年には、協会が新型コロナウイルスへの対応で定めたガイドラインに違反して外食を繰り返したことが発覚し、退職した。