【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】 ◆みやこSの注目馬  凄いものを見させてもらった天皇賞(秋)でしたね。  イクイノックス、強すぎます・速すぎます。  天皇賞(秋)のレース後、社台グループのパーティーが行われ、ルメール騎手と話…

【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】

◆みやこSの注目馬

 凄いものを見させてもらった天皇賞(秋)でしたね。

 イクイノックス、強すぎます・速すぎます。

 天皇賞(秋)のレース後、社台グループのパーティーが行われ、ルメール騎手と話をすることができたのですが、ルメール騎手自身も強すぎるイクイノックスにフワフワと酔いしれており、「まだ馬の上にいます」と挨拶していたほど。

 過去、武豊騎手がサイレンススズカのことを、「ハイペースがこの馬のマイペース」とおっしゃっていましたが、イクイノックスにおいても、あの道中のスピードが、イクイノックスにとっての平常リズム。

 そしてさらに凄いのが、そこから加速をみせての走り。前半1000mより後半1000mのラップの方が速いのですから、これはもう異次元レベル。

 またラスト目一杯追っていない様子や、宝塚記念から4か月あったとはいえ、海外帰り+栗東調整でルメール騎手も細かったと話していた中を考えると、そのリカバーもあったことが想像されますし、当日のパドックでの様子から、宝塚記念よりは良かったように感じるものの、それでもまだまだ進化の途中のような気も。

 となるとジャパンCでの走りもさることながら、当日の馬体も楽しみです。

 実は今週、これまでにない仕事の収録があり、その際に芸人の方や歌手の方とお逢いするやいなや、「ホソエさん、イクイノックス凄すぎますね」と、中には初対面の方もいらっしゃる中、挨拶より先にイクイノックス話に。

 それだけ衝撃的な走りであり、年齢やキャリアを考えても本当に今後が楽しみでなりません。

 さて今週は京都でダート重賞「みやこS」が行われますが、4連勝馬セラフィックコールに1年以上の休み明けからの3連勝のアスクドゥラメンテ、そして昨年のこのレース以外が安定した成績をおさめているウィリアムバローズ、この3頭が中心に思えます。

 中でも、馬場・コースを問わず、また長くいい脚を使えるセラフィックコールに魅了されます。

 もちろん、ゲートの課題もあり、まだまだ荒削りな印象もありますが、ポテンシャルは相当なものがあると感じます。

 それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

(文=細江純子)