今週の土曜日は、京都競馬場でファンタジーステークス(GIII・芝1400m)が行われます。  ここ3年は京都競馬場が改修工事に入っており阪神での開催となっていましたが、今年のファンタジーSは19年以来の京都開催となります。  19年の勝…

 今週の土曜日は、京都競馬場でファンタジーステークス(GIII・芝1400m)が行われます。

 ここ3年は京都競馬場が改修工事に入っており阪神での開催となっていましたが、今年のファンタジーSは19年以来の京都開催となります。

 19年の勝ち馬レシステンシアや18年の勝ち馬ダノンファンタジーは阪神JFでも勝利を収めているように、ファンタジーSの勝ち馬は先のGIでも活躍が期待されます。阪神開催だった近年の勝ち馬メイケイエール、ウォーターナビレラも阪神JFや翌年の桜花賞で好走しています。

 ファンタジーSは暮れのGIだけでなく、来年のクラシックにも繋がってくる重賞な一戦と言えますので、今年も上位争いを演じた馬は覚えておいて損はないのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1200mに出走し4角1番手(ただし、前走芝の重賞連対馬は除く)
[0-0-0-12]複勝率0%
該当馬:クリノハレルヤ、シュークリーム、ピューロマジック
(過去の該当馬:13年フクノドリーム3番人気8着)
※特に言及のない限り、データは京都で開催された10年から19年の10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるシュークリームが該当しました。

 今回の舞台である京都外回り芝1400mはスピードだけでなく、直線での瞬発力も求められます。前走の1200mで4角1番手の馬は、スピード能力に関しては十分にあると言えますがその反面、直線での瞬発力には疑問が残ります。

 また、シュークリームは前走の新馬戦を7馬身差で逃げ切っていますが、スローの逃げに持ち込めたのが勝因と考えられます。今回は重賞でメンバーレベルも上がるため、前回のような楽な逃げにはならないでしょうし、もしかするとハナにすら立てない可能性もあります。

 前走とは違う競馬の形になる事で、馬自身が戸惑い力を出し切れない可能性も十分にありますので、人気を考えると高い評価を与えるメリットはなく、むしろ軽視する方が妙味はあると言えるかもしれません。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。