前走の未勝利を鮮やかに差し切ったアグラード(牡2、美浦・高柳瑞樹厩舎)が、京王杯2歳ステークス(2歳・GII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。  アグラードは父ニューイヤーズデイ、母ヴィータアレグリア、母の父ネオユニヴァースの血統。現…

 前走の未勝利を鮮やかに差し切ったアグラード(牡2、美浦・高柳瑞樹厩舎)が、京王杯2歳ステークス(2歳・GII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。

 アグラードは父ニューイヤーズデイ、母ヴィータアレグリア、母の父ネオユニヴァースの血統。現2歳が本邦初年度産駒となる父は、13年のBCジュベナイル覇者。米国での繋養時にはダートG1を4勝したマキシマムセキュリティ(Maximum Security)を送り出している。一方の母は16年のマリーンCの覇者。このように血統背景は明らかにダート向きのアグラードだが、意外にも芝で素晴らしい決め手を発揮している。

 前走の未勝利(東京芝1400m)は着差こそ僅かにクビながら、勝ち時計は今年の東京芝1400mの2歳戦10鞍で最速となる1分21秒7。何より上がり3Fは33秒4、それも推定上がり3Fが11.3-11.2-10.9という素晴らしい加速ラップを刻んでのものだから、高評価できる。引き続き東京芝1400mが舞台とあれば、重賞初挑戦でもチャンス十分だろう。

 自身はもちろん、父にとっても日本では初となる重賞タイトルを届けるか。再び自慢の末脚を繰り出してくれることを期待したい。