昨年のJBCスプリント(3歳上・JpnI・ダ1200m)を制したダンシングプリンス(牡7、美浦・宮田敬介厩舎)が史上初の連覇に挑む。  ダンシングプリンスは父パドトロワ、母リトルブレッシング、母の父バブルガムフェローの血統。一昨年12月…

 昨年のJBCスプリント(3歳上・JpnI・ダ1200m)を制したダンシングプリンス(牡7、美浦・宮田敬介厩舎)が史上初の連覇に挑む。

 ダンシングプリンスは父パドトロワ、母リトルブレッシング、母の父バブルガムフェローの血統。一昨年12月のカペラSで重賞初制覇を果たすと、海外初遠征となったリヤドダートスプリント、帰国初戦の北海道スプリントCと3連勝。続くクラスターCはスタートで躓いたことが堪えて4着に終わったが、大目標のJBCスプリントでJpnI初制覇となった。今年は連覇を狙ったリヤドダートスプリント、北海道スプリントCと2戦連続で5着だが、ともに逃げられなかったことに加え、前走は初の59kgでもあった。当然ながら見限るのは早計だ。

 過去のJBCスプリントの覇者で、翌年もJBCを制したのは06年のブルーコンコルドのみ。ただ、この年は川崎開催でJBCマイルとしての施行だった。JBCスプリントの連覇を狙った馬に限れば、延べ13頭で02年ノボジャック、03年スターリングローズ、12年スーニ、16年コーリンベリー、20年ブルドッグボスの3着が最高着順となっている。

 ダンシングプリンスは幾多の名馬が阻まれてきた連覇の壁を打ち破ることができるか。メンバー中、唯一のJpnI覇者としての意地もある。大外15番枠から快足を飛ばしての逃げ切りを期待したい。