12日に初日を迎える大相撲九州場所で、山形県酒田市出身の北の若(22)=本名・斎藤大輔、八角部屋=が新入幕を果たした。県内出身力士の入幕は、鶴岡市出身の大岩戸以来10年ぶりで、地元の期待が高まっている。 九州場所の番付が10月30日に発表…

 12日に初日を迎える大相撲九州場所で、山形県酒田市出身の北の若(22)=本名・斎藤大輔、八角部屋=が新入幕を果たした。県内出身力士の入幕は、鶴岡市出身の大岩戸以来10年ぶりで、地元の期待が高まっている。

 九州場所の番付が10月30日に発表され、北の若は前頭17枚目に昇進した。

 北の若は小学3年から地元の「酒田相撲教室」で相撲を始め、酒田市立第一中時代に全国都道府県中学生相撲選手権大会で優勝。高校は強豪の埼玉栄高(さいたま市)に進学し、3年時に全国高校総体の個人戦で優勝して「高校横綱」になった。

 卒業後は八角部屋に入門し、2019年春場所で初土俵を踏んだ。身長191センチ、体重151キロの体格を生かした取り口で、22年初場所で新十両に昇進。今年秋場所は8勝7敗で、4場所連続で勝ち越しを果たした。

 市は新入幕を祝い、市庁舎の正面玄関と1階ロビーに「祝 北の若関 幕内昇進」と書いた懸垂幕を計5枚設置した。

 後援会「北の若を応援する会」会長を務める矢口明子市長は「幕内でもさらに精進し、近い将来三役として活躍する姿を楽しみにしている。『頑張れ 北の若関!!』」などのコメントを出した。(清水康志)