東北楽天ゴールデンイーグルスは10月25日、守護神として今季もチームを支えた松井裕樹が、海外フリーエージェント権を行使する旨を、松井本人が申し出たことを発表した。 【映像】メジャーでも守護神になれるか これにより、今オフ、松井はMLB挑戦に…

東北楽天ゴールデンイーグルスは10月25日、守護神として今季もチームを支えた松井裕樹が、海外フリーエージェント権を行使する旨を、松井本人が申し出たことを発表した。

【映像】メジャーでも守護神になれるか

これにより、今オフ、松井はMLB挑戦に乗り出すこととなったが、そんな松井のMLB挑戦について、MLBでプレー経験のある野球解説者・五十嵐亮太氏が言及した。

松井といえば、デビューイヤーの2014年こそ、17試合に先発しているものの、翌2015年からはクローザーとして定着。今季終了時点で既に236セーブを挙げていることからも、MLBでもクローザーとしての起用となることが有力視されているが、そんなMLBのリリーフ事情について、MLBで登板した83試合すべてがリリーフだった五十嵐氏は、10月27日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、「ブルペンでの起用法に関していうと、そんなに変わらないんですけども、向こうの左ピッチャーっていうのは、結構、回跨ぎとか回途中が多くなると思う」と、NPBではイニングの頭からの登板が目立つクローザーだが、“左投げのリリーフ”という観点で言えば、MLBではイニングの途中からの登板やイニングを跨ぐ形での登板が多い印象があるとし、「抑えで固定されたら、本来の松井投手のパターンで行けると思うんですけど、そうじゃないセットアッパーとかに入った場合になると、回途中から回跨ぎというところが、どういい方向に行くのか?どうなのかというところですよね。」と、絶対的な守護神として定着するまでは、楽天時代とは異なる起用法も想定できるとした。

また五十嵐氏は、“起用法”という意味で、MLBとNPBの違いについてさらに続け、「(MLBの)起用方法自体はものすごいシンプルで、日本だったら左だと次の左バッターに合わせて下さい、でも、抑えたからもう1回行きますとかっていう、ちょっと曖昧なやり方が続いたりするんですけども、海外の場合は次のバッターから行きますって言ったら、結構ハッキリ行かせてくれる。それを乗り切ったとしても、次の回、キッチリ代えてくるので、やりやすさで、無駄に肩を作るっていうことはないと思います。(肩を作っても状況次第で登板しないというようなケースは)ないです。」と、“曖昧さ”がなく、交代のタイミングが明確であるという点で、リリーフ投手にとってはメリットがあると指摘。自身もこうした起用法が「やりやすかったですね。気持ちを1回1回、オン・オフってするのが結構しんどいんですよ。そういったことがないと思います。」と、メンタル的な意味も含めて、コンディションを整えやすい起用法であるとした。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)