ダート競馬の祭典、JBC2023まであと3日に迫ってきた。今年の開催地、大井競馬場には「会社員時代は仕事終わりでよく行きましたし、家が城南地区にありましたので身近に感じる競馬場です」と話す元フジテレビアナウンサー・福原直英さん。そんな福…

 ダート競馬の祭典、JBC2023まであと3日に迫ってきた。今年の開催地、大井競馬場には「会社員時代は仕事終わりでよく行きましたし、家が城南地区にありましたので身近に感じる競馬場です」と話す元フジテレビアナウンサー・福原直英さん。そんな福原さんに今年のJBCスプリント、そして門別競馬場で出走するJBC2歳優駿についてお話をうかがった。

 JBCに限らず、海外もJRAも地方も…と路線がさまざまあって、ダート戦というのは能力の順位付けが本当に難しいですね。特に今開催から今までと違う“白い砂”に替わって、どの馬に適性があるのか…見極めるのは大変だと思います。早速、言い訳だらけになってしまったのですが、長年見ているのに大井は全然当たらない(泣)。ですので、私なりの楽しみ方をご紹介できればと思います。

 大井は中央と違ってパドックの近さが特徴。馬体を見るテストの場として使っています。パドックリンクの最前列から馬を見ると、見上げる形になるので映像などでは、なかなか見られない視線になるんです。馬の見立てを覚えるだけでなく、自分なりに“馬を見極めやすいポジション”を探すのは面白いですよ。私にとって競馬を見始めて今年で40周年。馬体を見抜けます!なんて、おこがましくて言えないですが、何かコツくらいそろそろつかませて欲しいところです(笑)。

 ではJBCスプリントの注目馬についてですが、まず目に入ってくるのはリメイクですね。この馬の末脚は大舞台でも通用する武器だと思いますし、当日騎乗できるか現時点(注)では何とも言えませんが、武豊騎手も相当自信を持っているようです。

 あとサウジアラビアで行われた昨年のリヤドダートスプリントの覇者ダンシングプリンス。前走の北海道スプリントカップで5着に敗れたことを懸念する人もいるでしょうが、先行馬3頭が競り合う形になってしまって同馬にとって、苦しい展開になってしまったのが敗因。展開次第ではすぐに巻き返してくると思います。あと、JRA勢を相手に互角以上に競馬が出来ているイグナイターも侮れない1頭ですね。

 最後に門別競馬場で行われるJBC2歳優駿ですが、ここも未知の馬が多くて難解。経験豊富な道営勢に、JRA組がどう戦うかですが、特に今年は新馬戦、未勝利戦で派手なインパクトを残した馬がいて、レースが非常に楽しみです。

 その筆頭は途中から自分で動いて2着に7馬身差をつけて勝利したエストレヤデベレンでしょうか。3着以下も大きく離されていましたから(3着馬まで2着馬から8馬身差)どれだけ圧倒的な力だったかということ。ここも圧勝すれば来年以降も本当に楽しみです。

 粗削りなところがありましたが、2戦目で勝ち上がったサンライズジパングの未勝利戦も強かったですね。また、矢作厩舎のリアルスティール産駒ということでフォーエバーヤングにも注目。前があいた瞬間に一気に加速した新馬戦は能力を感じましたし、ここを勝てば海外も意識するのでは、と期待させてくれる陣営だけに注目です。

 地方勢だと地元でサンライズカップを勝利したパッションクライが気になりますね。2競走とも難解ですが、しっかり見極めて馬券を考えようと思います。

(注)リメイクは武豊騎手から御神本訓史騎手への乗り替わりが発表されました。