シーホース三河は10月28日(土)、29日(日)、Bリーグ初対決となる長崎ヴェルカと敵地の長崎県立総合体育館で2連戦を行った。 28日に行われたGAME1、第1Qからチームはハードなプレーで主導権を握る。26得点のオーガストを中心に5人が…

 シーホース三河は10月28日(土)、29日(日)、Bリーグ初対決となる長崎ヴェルカと敵地の長崎県立総合体育館で2連戦を行った。

 28日に行われたGAME1、第1Qからチームはハードなプレーで主導権を握る。26得点のオーガストを中心に5人が2桁得点を挙げ、チームオフェンスをしっかり行い、97-82と15点差をつけて快勝。連勝を4に伸ばした。

 29日に行われたGAME2では長崎に先行されるも粘り強く戦い、一進一退の攻防を続ける。最後はあと1本が決めきれず、76-81の惜敗。連勝は4でストップとなった。

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―試合結果―
2023年10月28日(土)
長崎 ● 82 – 97 〇 三河
(三河通算成績 5勝3敗)

1Q 長崎 20–31 三河

オーガスト、久保田を中心に確率良く得点、最高の立ち上がり

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

#0オーガストが3Pシュート、アタックの連続得点で幸先良く先手を取る。長崎#4狩俣 に3Pシュートを決められるも、すかさず#19西田が3Pシュートで返上。長崎のオールコートディフェンスにも冷静にパスを回して、#43イ、#11久保田が効率良く得点を重ねていく。

リバウンドでも上回り、#0オーガストがセカンドチャンスから加点。ファストブレイクから#19西田とのホットラインで#0オーガストがダンクを叩き込む。さらに#11久保田の3Pシュート、ドライブの連続得点で、残り4分に11-22とダブルスコアを作る。

長崎は#33パーキンズの連続3Pシュートで対抗。#14高比良にスティールから走られるもハリーバックした#27石井が奪い返して失点を防ぐと、#0オーガストのターンアラウンド、#54ガードナーのカットインで突き放し、終了間際に#10レイマンが3Pシュートを沈めて、11点のリードで1Qを終える。

2Q 長崎 42–48 三河 (長崎 22–17 三河)

長崎に逆転を許すも、すぐにリードを奪い返す

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

長崎#1松本 のフリースロー、#18馬場の3Pシュートで6点差に追い上げられるが、我慢の展開の中#54ガードナーがリング下に走り込んでフリースローを獲得。#19西田がポストアップから#0オーガストのゴール下をお膳立てして盛り返す。

長崎#33パーキンズの3Pシュート、#7ブラントリーの連続得点で詰め寄られ、開始4分に#1松本のフリースローで36-35を逆転許すと、その後は一進一退の点の取り合いに突入。長崎に先行されても、#54ガードナー、#0オーガストがすぐにリードを奪い返して流れを渡さない。

#10レイマンがフリースロー、ファストブレイクで連続6得点を挙げて42-47と点差を広げ、#19西田もドライブでボーナススローを獲得して、6点リードで試合を折り返す。

3Q 長崎 55–71 三河 (長崎 13–23 三河)

ガードナー 6得点5リバウンド3アシストの活躍で、16点のリードを築く

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

長崎#33パーキンズのゴール下で先制点を奪われるが、#54ガードナーがゴール下でやり返す。

粘り強いディフェンスで持ち堪え、#54ガードナーを起点に#11久保田、#0オーガストがカットインで得点。開始3分半にファストブレイクから#43イがレイアップを決めて46-56と再び二桁リードを作る。

流れが来たと見るや、#19西田の3Pシュート、#54ガードナーのゴール下で一気に攻め立て、残り4分半に#0オーガストのカットインで47-63と抜け出す。

長崎は#18馬場のバスケットカウントなどで応戦するが、#0オーガスト、#10レイマン、#54ガードナーの得点でリードを保ち、16点のリードで最終Qを迎えた。

4Q 長崎 82–97 三河 (長崎 27–26 三河)

長崎の猛追を受けるも、リードを保って15点差で快勝

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。

集中したディフェンスで長崎のオフェンスを停滞させ、#27石井のドライブ、#18角野のカットインでリードを拡大。開始2分、#27石井が長崎の隙をついてリング下に走り込んでレイアップを沈め、22点のリードを得る。

長崎#1松本にファストブレイクから得点されるが、#10レイマンがファストブレイクで取り返して主導権を渡さない。

長崎にオールコートでプレッシャーを掛けられて反撃を許すが、#43イのファストブレイクや、#7長野のアタックに#19西田が合わせて点差を詰めさせない。

終盤、ホームの大声援を受けた長崎に連続で3Pシュートを浴びるが、得点差を生かしてしっかり時計を進めながら#10レイマン、#11久保田が着実に3Pシュートを沈めていく。残り37秒にも#21橋本が今季初得点となる3Pシュートを決め切り、最終スコア82-97で快勝した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

-今日の試合を振り返って
長崎さんは素晴らしいコーチと選手が揃っているチームであることを知っていたので、このような形で勝つことができて嬉しく思っています。
自分達のアイデンティティとしてはハードに、そしてチームとして一体感を持ってプレーする、そしてスマートにプレーすることを心がけている中で、それを遂行することができたと思います。

アウェーで勝つためには、こういったインテンシティが必要であることを常々伝えていますので、そういった強度をコートの上で表現してくれた選手たちを誇りに思っています。
これから映像を見返して、今日のプレーを整理整頓しながら明日に向かいたいと思います。

-長崎のスピードに対しての対策は?
スピードが早い部分に関しては、自分たちに似ている部分があると感じています。

自分たちと似たチームに対して、どういう対策をするかは日頃の練習の中に取り入れていて、そういったものが結果として出たと思います。
また、スリーポイントが打てる場面で打てなかったところもありましたし、その中で確率は高く維持することはできました。その分、ペイントエリア内でスコアを56点と決めきれて、そういったいろんな方法で勝つ道を作り上げてきたので、そういった中の一つが出せたことが結果に繋がったっと思います。

―試合結果―
2023年10月29日(日)
長崎 ● 81 – 76 〇 三河
(三河通算成績 5勝4敗)

1Q 長崎 25–25 三河

ガードナー 10得点で牽引。終了間際の石井の3Pシュートで同点に追いつく

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

長崎#4狩俣の3Pシュートで先制されるが、#19西田が3Pシュートで取り返す。長崎#7ブラントリーに連続で8得点を挙げられるが、#0オーガストが立て続けにタイミング良くゴール下にダイブして応戦する。

長崎#18馬場のドライブ、#5 ボンズの下とインサイドから得点されて15-7とリードされるが、#10レイマンの3Pシュートで追随。長崎は#7ブラントリーの3Pシュートで返上するが、#54ガードナーがディープ3Pシュートで食らいつく。

追いかける展開が続くが、#54ガードナーがパワーで押し込み、タフなフェイダウェイをねじ込んで追い上げると、#7長野も速いトランジションでボーナススローを獲得。さらに長野はオフェンスファウルをもぎ取る粘り強いディフェンスで長崎の得点を止めて、#27石井の3Pシュートで25-25と同点にしたところで、1Q終了のブザーがなった。

2Q 長崎 44–40 三河 (長崎 19–15 三河)

タフな守り合いに、4点ビハインドで後半へ

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#11久保田、#27石井、#54ガードナー。

両チームともにディフェンスの強度が高く、タフな守り合いの展開に。長崎#11荒谷、#5ボンズの得点で先行されるが、#0オーガストのポストアップから#19西田がコーナー3Pシュートを決めて渡り合う。

その後はシュートを決められない重苦しい時間が続き、長崎#18馬場、#5 ボンズのファストブレイクで34-28とリードを広げられる。

オフィシャルタイムアウト明け、#19西田のドライブ、#10レイマンのフリースローで2点差に詰め寄る。長崎#4狩俣、#33 パーキンズの連続3Pシュートで40-32と突き放されるが、#54ガードナーの連続得点、#0オーガストの3Pシュートで4点差に追い上げてハーフタイムに入った。

3Q 長崎 69–63 三河 (長崎 25–23 三河)

レイマン、西田を中心に追随、6点差で最終Qへ

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

後半も長崎#4狩俣と#19西田がともに3Pシュートを決め合うスタートとなる。

さらに長崎#18馬場、#4狩俣に立て続けに3Pシュートを決められるが、#19西田のドライブで踏みとどまる。

その後も長崎が突き放し、三河が追い上げる展開が続く。#10レイマンの3Pシュート、フリースローでつなぐ。残り4分には#7長野がリングに一直線に向かってフリースローを獲得、さらにファストブレイクから#10レイマンが加点して4点差とするが、長崎#9森川に3Pシュートを決められて、なかなか流れを掴み切ることができない。

残り1分に長崎#33パーキンズの3Pシュートで69-61と突き放されるが、#54ガードナーがフリースローで2ポゼッション差に戻して最終Qを迎えた。

4Q 長崎 81–76 三河 (長崎 12–13 三河)

序盤に逆転に成功するも、終盤再逆転を許し、5点差で惜敗

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

#54ガードナーが1on1で連続得点を挙げ、開始2分に#0オーガストがファストブレイクからダンクを叩き込んで、69-69とようやく長崎の背中をとらえる。

その勢いのまま、開始2分半に#0オーガストがリバウンドを押し込んで、69-71と一気に逆転に成功。さらに#10レイマンの3Pシュートでリードを4点に広げるが、その後はシュートがリングに嫌われ、得点を伸ばすことができない。

長崎#18馬場のフリースローで1点差に迫られ、残り2分に長崎#33パーキンズのフリースローで再逆転を許す。

以降もワンポゼッション差の熾烈な攻防が続き、残り49秒に#27石井のファストブレイクで1点差に迫るも、長崎#33パーキンズに突き放されて逆転することができない。最後はファウルゲームに持ち込むも、あと1本を決め切ることができず、81-76で惜敗した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

-今日の試合を振り返って
良い試合だったとは思います。ただ昨日も話したように、良い選手、良いコーチのいる長崎さんというチームに対しては、昨日よりも良いプレーが必要でした。 その自分たちのスタイルが勝つだけの必要な時間にやり切ることができなかったということがこの結果になってしまったと感じています。

-勝つためにやるべきこと、とは具体的には?
まずは前半、ターンオーバーと長崎さんのトランジションを止められなかったというところがあります。
スタッツを見てもポイントフロムターンオーバーのところが長崎さんが16点と、ここを止めきれなかったところが大きいと思いますし、自分たちもトランジションから得点するチャンスはあったんですが、リングにアタックしきれずに結果ターンオーバーになってしまったところがあり、流れを持ってくることができませんでした。

こういう展開になると流れを掴むことは難しいですし、よりスマートにプレーする姿勢が求められると思います。
長崎さんに限らず、このリーグは非常にレベルの高いリーグだと思っていますし、どのチームと戦ってもスマートさは必要だと思っています。自分たちのミスを抑えられることができなかったことが勝てなかった要因だと思っています。

-4Qに再逆転を許してしまった要因をどのように考えていますか?
4点リードまでいったところは良かったのですが、それ以降はしっかり映像を見て分析したいと考えています。ただ、間違いなく言えることはアウェーで長崎さんという良いチームに対して勝ち切るためには4点では心許ないということです。
さらに7点、9点と伸ばしていかなければいけない。そのためには自分たちの課題であるファールをしないでディフェンスを遂行するということができなかったですね。

特に第4Qで、#18馬場選手、#33パーキンズ選手にFTを許してしまった場面では自分たちを苦しめてしましました。流れが良かった点については、映像を見てしっかりと言葉にしたいので、軽率にいうことはできなくて、申し訳ありませんが、このような回答になってしまします。

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