華やかな衣装で美技を競う新体操。その全日本選手権大会が27日から29日まで、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザでありました。 女子のイメージが強い競技ですが、全日本選手権の会場には野太い声援が響いていました。 女子と同時に開催され…

 華やかな衣装で美技を競う新体操。その全日本選手権大会が27日から29日まで、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザでありました。

 女子のイメージが強い競技ですが、全日本選手権の会場には野太い声援が響いていました。

 女子と同時に開催された男子新体操の競技風景です。女子では禁止されている宙返りなどのアクロバティックで力強い技が、次々と繰り出されます。

 この男子新体操、じつは日本発祥とも言われています。全日本選手権では第1回から競われ、今年でなんと76回目。

 海外では普及が進まず、国際体操連盟の正式種目としては、まだ認定されていません。そのため、現状では女子のようにアジア選手権や世界大会といった競技の場がありません。

 現在、男子の競技人口はジュニアから社会人まで約2千人ほど。普及を課題とする一方、世界的なサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」に活躍の場を得た競技者もいます。また、高校の男子新体操部を舞台にした漫画やアニメが親しまれるなど、様々な形で広がりも見せています。

 さらに来年は、佐賀県で開催される国民スポーツ大会(今年までの国体)で、16年ぶりに正式種目として復活することが決まっています。