今年の天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)は末脚を生かしたい馬が揃った。イクイノックスはドバイシーマクラシックを逃げ切ったとはいえ、本質的には折り合いを意識して運び、直線にかけるタイプ。ドウデュース、プログノーシスは言うまでもなく…

 今年の天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)は末脚を生かしたい馬が揃った。イクイノックスはドバイシーマクラシックを逃げ切ったとはいえ、本質的には折り合いを意識して運び、直線にかけるタイプ。ドウデュース、プログノーシスは言うまでもなく差し脚質だ。ならば、穴は前に行く馬。楽逃げが見込めるジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)に注目したい。

 ここ2走は安田記念が5着、札幌記念が6着だが、前者は初のマイル戦、後者は極端な道悪だったので参考外。決して力負けではない。3走前の大阪杯Vからも明らかなように、リズム良く行ければ実に渋太いタイプ。国内戦に限れば良馬場、かつ前半3Fが35秒5以上なら10戦8勝、2着1回。一昨年9月の1勝クラスから7連勝中だから凄い。

 今回は最内枠のノースブリッジが行く構えを見せているが、直接対決した大阪杯を見る限り、テンのスピードはこちらが上。おそらくは難なく自分の形に持ち込める。前半600mをゆったり、そこからジワジワとペースアップする得意の形に持ち込めれば…。馬券圏内はもちろん、後続の追い上げを凌ぎ切っての戴冠まであるはずだ。