今週の日曜日は、東京競馬場で天皇賞(秋)(GI)が行われます。  昨年の天皇賞(秋)は、パンサラッサが大逃げを打つ展開。1000m通過57秒4のハイペースとなり、2番手以降は無理にパンサラッサを追いかける形とはなりませんでした。直線に入…

 今週の日曜日は、東京競馬場で天皇賞(秋)(GI)が行われます。

 昨年の天皇賞(秋)は、パンサラッサが大逃げを打つ展開。1000m通過57秒4のハイペースとなり、2番手以降は無理にパンサラッサを追いかける形とはなりませんでした。直線に入ってもパンサラッサと後続の差は10馬身以上。残り200mの地点でも5馬身以上の差があり、パンサラッサが逃げ切りに成功したかに思えました。

 しかし、そこから迫ってきたのが、現在世界ナンバーワンホースの座に就くイクイノックスです。ジワジワとパンサラッサとの差を詰め、ゴール前で捕えて1馬身差で勝利。初のGI制覇を達成すると、そこから有馬記念(GI)、ドバイシーマクラシック(G1)、宝塚記念(GI)と4連勝。そのイクイノックスは連覇を目指し今年も出走。近走の成績から1番人気の支持を集めるのが濃厚です。

 ただ、ライバルたちも非常に強力です。その筆頭となるのが、昨年の日本ダービー(GI)でイクイノックスを負かし、世代の頂点に立ったドウデュースでしょう。ドバイターフ(G1)は直前のアクシデントにより回避。実戦となると今年2月の京都記念(GII)以来となります。休み明けは不利な材料ではありますが、実力は確かですので力通りに走れば上位争いに加わってくるのではないでしょうか。

 そのほかには、前走札幌記念(GII)を4馬身差で快勝したプログノーシスや今年のドバイターフで世界の強豪相手に2着と好走したダノンベルーガ、今回と同じ芝2000mの大阪杯(GI)を制したジャックドールなども出走を予定しています。

 多くの強豪が集った今年の天皇賞秋ですが、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆世界ナンバーワンホースが連覇を目指し登場

 今週の天皇賞秋でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるイクイノックスでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 イクイノックスはここまで8戦6勝2着2回。先述したように現在はGIを4連勝中と勢い十分で天皇賞秋連覇を目指します。

 今年はドバイシーマクラシックから始動。そのドバイシーマクラシックでは初めてハナを切る競馬となりましたが、道中は非常にスムーズな走りを見せます。直線に入っても手応えは楽で、鞍上が軽く促すと後続との差をあっという間に広げ、2着に3馬身半の差をつける圧勝劇。この勝利が高く評価され、ワールドベストレースホースランキングでは129ポンドを獲得し1位となり、現在もその順位に変動はありません。

 前走の宝塚記念では海外遠征帰りの初戦に加え、レースでは終始外々を回るロスのある競馬となりましたが、直線では怒涛の追い込みを決めて優勝。2着馬との差はクビほどでしたが、それ以上の強さを感じさせるレース内容でした。

 今回、その宝塚記念以来の出走となりますが、最終追い切りではウッドコースの併せ馬で馬なりのまま楽に先着。追い出せば鋭い脚を繰り出しそうな気配が感じられ、絶好の状態で出走してくるはずです。昨年驚愕のパフォーマンスを見せた舞台でもありますし、今年も人気に応える走りを見せてくれるのではないでしょうか。