今週の土曜日は、京都競馬場でスワンS(GII・芝1400m)が行われます。  今年のポイントは、近2年の阪神開催から、3年ぶりに京都に舞台が戻ることでしょう。たとえば、過去2年で3頭が馬券になっていた牝馬の場合、13〜20年では[1-0…

 今週の土曜日は、京都競馬場でスワンS(GII・芝1400m)が行われます。

 今年のポイントは、近2年の阪神開催から、3年ぶりに京都に舞台が戻ることでしょう。たとえば、過去2年で3頭が馬券になっていた牝馬の場合、13〜20年では[1-0-1-24]と苦戦傾向でした。また、阪神で3頭が馬券になっていた6歳以上馬の場合、京都の8年間では7歳以上馬は[0-0-0-20]。6歳馬も[0-2-1-23]と未勝利でした。

 一方、前走でJRAのGI出走馬は、阪神で[2-1-1-7]だったのに対して京都でも[2-4-4-27]といずれも好調。さらに血統に目を転じると、父ディープインパクトや父ロードカナロアは競馬場に関わらず好走確率が高そうです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】前走新潟戦で3着以下敗退[0-0-0-20]複勝率0%
該当馬:ララクリスティーヌ、ルガル、ロータスランド

 21、22年の阪神開催を含み、過去10年では前走でローカル戦出走馬は[0-1-3-45]と未勝利だった。複勝率も8.2%で、中央4場の24.5%に比べ明らかに低調な成績である。とくに左回りの新潟組が低調。そこで連対を果たせていなかった場合は、評価を割り引いてみたい。

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしている。
(21、22年の阪神開催時も含む)

 上位人気が予想されるルガルが消去データに該当しました。

 京都では、1200m戦の葵Sで2着の実績にくわえ、同距離の1400m戦では2戦2連対とコース適性の高い馬です。今回はじめて武豊騎手が手綱を取ることに期待するファンも少なくないでしょう。ただし前走の新潟のオープン特別、朱鷺Sでは1人気を裏切っての3着。すでに次走に出走している8頭のうち6頭が馬券になっていてレースレベルも悪くなさそうな一戦でしたが、それでも、データ的には少し疑ってみたいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。