11月5日に開かれる第55回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)に環太平洋大(IPU、岡山市東区)が中国四国地区代表として出場する。今月の出雲駅伝では自己最高位を更新し、初挑戦した箱根駅伝予選会も大き…

 11月5日に開かれる第55回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)に環太平洋大(IPU、岡山市東区)が中国四国地区代表として出場する。今月の出雲駅伝では自己最高位を更新し、初挑戦した箱根駅伝予選会も大きな収穫を得た。3年連続4回目の伊勢路に向け、順調なシーズンの滑り出しを見せている。25日には壮行会が開かれた。

 9月にあった全日本大学駅伝の中国四国地区選考会では、負傷から復帰した谷末智哉選手(2年、報徳学園)が全体1位の快走を見せた。10月9日の出雲駅伝は過去最高の13位を上回る12位を記録した。

 箱根の予選はその5日後だった。100回大会を記念し、初めて地方に門戸が開かれた。ただ、10人のハーフマラソンの合計タイムで争う予選を突破するのは、関東の大学以外ではまず無理なレベルだ。それを承知でIPUが中国四国から唯一参戦した。

 吉岡利貢駅伝監督(45)は理由をこう説明する。

 「一番は出場できる人数が多く、出雲や全日本に出られない部員にもチャンスがあること。ハーフマラソンを大集団で走れる数少ない貴重な機会でもある」

 出雲を走れるのは6人、全日本は8人。箱根予選は12人まで出走できる。部員の希望と状態に応じ、国体に出る選手や故障明けの谷末選手らは出場を回避した。

 結果は45位。ただ、吉岡監督は「思っていた以上に選手の士気が高まり、争いが熱かった。出雲にも全日本にも出られない選手が大きく伸び、部内7、8番手が突き上げられたと思う」と振り返る。