前哨戦の毎日王冠で4着に健闘したアドマイヤハダル(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)でGI初制覇を目指す。  アドマイヤハダルは父ロードカナロア、母スウェアトウショウ、母の父ディープインパクトの血…

 前哨戦の毎日王冠で4着に健闘したアドマイヤハダル(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)でGI初制覇を目指す。

 アドマイヤハダルは父ロードカナロア、母スウェアトウショウ、母の父ディープインパクトの血統。伯母のスイープトウショウは05年の宝塚記念などGIを3勝している。ここまで14戦3勝。一昨年の皐月賞以降、掲示板を外したのは2400mの日本ダービー(17着)、1年1カ月ぶりだった六甲S(12着)のみと、2000m以下で堅実な走りを見せている。

 とりわけ前走の毎日王冠は評価できる内容だった。後方2番手からの競馬となったが、メンバー中最速となる上がり3F33秒1をマーク。勝ったエルトンバローズからハナ+ハナ差の0秒1差4着となった。当時2着のソングライン、同3着のシュネルマイスターは共にGI馬であり、この2頭とほぼ五分の競馬を演じたアドマイヤハダルの低評価は、不当と言えなくもない。

 勝てば86年以降では14年スピルバーグに続いて2頭目となる重賞未勝利馬の戴冠。大一番で善戦キャラを脱却し、レース史に残るような大番狂わせを見せてほしい。