昨年はパンサラッサの大逃げとイクイノックスの異次元の末脚、一昨年はエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの三強対決、19・20年は最強馬アーモンドアイの連覇など、毎年のように記憶に残る熱戦が繰り広げられているレース。今年に関して…

 昨年はパンサラッサの大逃げとイクイノックスの異次元の末脚、一昨年はエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの三強対決、19・20年は最強馬アーモンドアイの連覇など、毎年のように記憶に残る熱戦が繰り広げられているレース。今年に関しても、前年覇者イクイノックス、昨年の日本ダービーでこれを降したドウデュースら一線級が揃っており、近年に劣らない名勝負を期待できそうだ。

1.差し馬が台頭

 13年1着のジャスタウェイ、14年1着のスピルバーグ、15年2着のステファノス、16年2着のリアルスティール、20年2着のフィエールマンなど、4角10番手付近からの追い込みで人気以上に走る馬が多いレース。過去10回で4角3番手以内から優勝したのは、不良馬場だった17年のキタサンブラックだけ。

2.休み明けが通用

 過去10回で、中9週以上で出走してきた馬が[6-9-4-48]で複勝率28.4%なのに対して、中8週以下での出走となった馬は[4-1-6-79]で複勝率12.2%。これから続いていくGI戦線を見据えて間隔を空けて臨んでくる馬も少なくないが、休み明けだからと言って割り引く必要は特にない。

3.前走着順に注目

 過去10回で3着以内に入った延べ30頭のうち、実に22頭は前走で3着以内だった。軸を選ぶ場合は、前走好走馬を順当に評価するのが良さそう。

 ここはイクイノックスの連覇に期待したい。東京2000mというコース設定はこの馬にとって絶好であり、調教の動きからして休み明けでも動ける態勢。死角という死角は見当たらず、人気でも逆らえないだろう。