バレーボール・V1リーグ女子の久光スプリングスは21日、佐賀市のSAGAアリーナで埼玉上尾メディックスとの開幕戦に臨み、3―1で勝利した。Vリーグ女子では2018~19年シーズン以降で過去最多だった6180人を上回る7372人の入場者数を…

 バレーボール・V1リーグ女子の久光スプリングスは21日、佐賀市のSAGAアリーナで埼玉上尾メディックスとの開幕戦に臨み、3―1で勝利した。Vリーグ女子では2018~19年シーズン以降で過去最多だった6180人を上回る7372人の入場者数を記録。粘り強くプレーする選手たちをファンの声援が後押しした。

 22年ぶりに神戸市から鳥栖市に練習拠点が戻って迎える初のシーズン。5月に開業したSAGAアリーナで初の公式戦となった。

 第1セットから第3セットまでは、いずれもジュースとなる白熱した展開。スプリングスは第1セットは失ったが、第2、3セットを連取した。第4セットは、25―22で勝負を決めた。長いラリーの中、懸命にボールを拾い、つないで得点に結びつける場面など粘り強さが光った。

 吉武美佳選手は試合後、報道陣に対して「SAGAアリーナはライブ会場のような感じで、ワクワクして試合に入れた。点を取ったときのベンチとファンの盛り上がりに一体感があった」。長岡望悠選手は「SAGAアリーナでの公式戦1試合目は今日しかない。歴史に残る一日。今持てるチーム力を出し切り、勝ちにつなげられた」と話した。

 酒井新悟監督は「こういった大観衆の中、バレーができることはなかなかない。これを継続していくことが私たちの使命。佐賀の地で多くの人に関心を持ってもらい、アリーナともども発展していけたら」と語った。

 スプリングスは22日にはトヨタ車体クインシーズも破り、2連勝。この試合でも7355人と前日並みの入場者数だった。(岡田将平)