大相撲九州場所(11月12~26日)を前に、大分県宇佐市出身で元小結・垣添の雷(いかづち)徹親方(45)が率いる雷部屋が初の宇佐合宿を始めた。27日までの午前9時から約2時間、市総合運動場相撲場での稽古を一般公開する。21日には交流イベン…

 大相撲九州場所(11月12~26日)を前に、大分県宇佐市出身で元小結・垣添の雷(いかづち)徹親方(45)が率いる雷部屋が初の宇佐合宿を始めた。27日までの午前9時から約2時間、市総合運動場相撲場での稽古を一般公開する。21日には交流イベントがあり、子どもたちが力士と触れ合った。

 宇佐産業科学高から日体大へ進み、学生横綱にもなった雷親方。今年2月に入間川部屋を継承し、宇佐合宿には巡業に出る3人を除く力士4人が参加する。宇佐市は、前人未到の69連勝を成し遂げた横綱・双葉山の故郷。宇佐神宮は勝負の神様としても知られる。

 市役所では20日に歓迎式があり、市の観光大使も務める雷親方は「宇佐に育ててもらった感謝の気持ちがある。相撲普及の恩返しが実現できてうれしい。初心に戻ってもう一度頑張る」。九州場所に向け、「全員けがなく勝ち越せるように」と目標を掲げた。是永修治市長は「宇佐合宿を定番化し、活性化の起爆剤にしていきたい」と話した。

 県内では別府市でも武蔵川部屋が4年ぶりとなる合宿に入り、24日まで稽古に励む。(貞松慎二郎)