(21日、第76回秋季東海地区高校野球大会1回戦、神村学園伊賀0―7豊川) 創部4年目にして東海地区大会に初出場した神村学園伊賀は0―7で豊川に七回コールド負けを喫した。登録選手14人は今大会最少。隙の無い相手エースを前に三重県大会で見せ…

 (21日、第76回秋季東海地区高校野球大会1回戦、神村学園伊賀0―7豊川)

 創部4年目にして東海地区大会に初出場した神村学園伊賀は0―7で豊川に七回コールド負けを喫した。登録選手14人は今大会最少。隙の無い相手エースを前に三重県大会で見せた粘り強い打線は力を発揮できず、選手たちは悔しさをかみ締めて球場を後にした。

 3打数2安打と打撃でも活躍した伊藤大晟選手(2年)は六回2死一、二塁のピンチで、3番手投手として登板。豊川の3番モイセエフ・ニキータ選手(同)と対戦した。フルカウントからの10球目、低めに入った甘い直球を右翼席に運ばれた。

 神村学園伊賀の投手陣は、伊藤選手とともにエースの水谷颯選手(同)、田中琉心選手(同)の3枚看板。谷口哲監督は試合後「序盤から先発の田中が捉えられてしまった。投手陣は相手打者をかわすだけでなく、もっと球威をつける必要がある」と来春への課題を語った。

 寺井広大主将(同)が「スイング速度、打球の飛距離ともにチーム一」と、打者としての実力に太鼓判を押す伊藤選手だが、秋以降、打撃の調子を落とし下位打線に甘んじていた。投手として、この試合で失点した伊藤選手は「打撃、投球ともに磨きをかけて二刀流でチームに貢献したい」と前を向いた。(菊地洋行)