バレーボール男子日本代表の主将石川祐希(ミラノ)がイタリア1部セリエAの開幕を翌日に控えた21日、記者会見を開いた。今月上旬に東京で開催されたパリ五輪予選で日本は2位となり、4大会ぶりに自力で出場権を獲得した。昨季主将として史上初の4位に…

 バレーボール男子日本代表の主将石川祐希(ミラノ)がイタリア1部セリエAの開幕を翌日に控えた21日、記者会見を開いた。今月上旬に東京で開催されたパリ五輪予選で日本は2位となり、4大会ぶりに自力で出場権を獲得した。昨季主将として史上初の4位に導いたミラノでは「優勝してMVPを取りたい」と語った。主な質問と回答は以下の通り。

 ――今の心境は。

 「新しいシーズンが明日から始まります。チームに合流して時間は短かったけど、良い準備ができているので、本当に明日が楽しみです」

 ――例年とは違う気持ちはありますか。

 「毎年シーズンを過ごすにつれて結果を出してきているので、今年も新しい結果をつかみたい。昨季以上のものを狙えるチームだと思っています」

 ――まだイタリアに入って10日ぐらいだと思いますがどうですか。

 「コンディションの不安はあまりない。僕は五輪予選の前に(腰のけがの影響で)あまり練習ができていなかったのですが、今はウェートトレーニングもできているので、五輪予選のときよりも(状態は)上がっています」

 ――イタリアで、同じ日本代表の高橋藍選手(モンツァ)とディナーに行かれたようですが、どんな話をしましたか。

 「『合流してどう?』って話をしただけです。僕は次の日に朝から練習があって1時間ぐらいで帰ったので、そんなに内容のある話をしたわけではないです。彼とは近いので、コミュニケーションを取る時間は増えるのかなと思います」

 ――改めて今季の目標を。

 「チームではプレーオフとカップ戦のコパ・イタリアでベスト4に行くこと。個人としてはチームの中心にいるので、チームを助けて、流れを持ってこられるような存在になりたい」

 「昨季は声でなるべく引っ張っていけるようにと取り組んでいました。このシーズンは苦しいところ、相手が流れに乗っているところで1点を取ったりと、チームに安心感を与えられるような存在というか、『ユウキがいるから大丈夫だ』って言ってもらえるような選手になりたい」

 ――個人の具体的な目標は。

 「チームスポーツなので、チームが勝つことが一番。まずそこを優先していきたい。優勝してMVPを取ることが評価されるし、自分が求めているところでもある。そこを取れるような選手になりたい。あくまで優勝しなければ、その賞も取れないので、まずは優勝だったり、去年の目標を超えたりというところを達成したい」(大宮慎次朗)