今週の日曜日は、京都競馬場で菊花賞(GI・芝3000m)が行われます。  過去10年の1〜3着馬30頭のうち、16頭が日本ダービー出走経験馬でした。ただし、そのうち半数の8頭はダービー6着以下敗退馬で、そこでの着順を過度に気にする必要は…

 今週の日曜日は、京都競馬場で菊花賞(GI・芝3000m)が行われます。

 過去10年の1〜3着馬30頭のうち、16頭が日本ダービー出走経験馬でした。ただし、そのうち半数の8頭はダービー6着以下敗退馬で、そこでの着順を過度に気にする必要はなさそうです。それよりも重視すべきは、秋緒戦の結果でしょう。12頭が前走のGII戦で連対していたのです。わずかな体調の狂いが明暗を分ける長距離GIだけに、前走好走馬を重視すべきかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走馬体重が500キロ以上(ただし、前走連対馬は除く)
[0-0-0-16]複勝率0%
該当馬:ダノントルネード、ファントムシーフ

 過去10年では、前走の馬体重が460〜480キロの中型馬が6勝2着4回の好結果を残していた。一方、500キロ以上の大型馬は[2-1-1-31]と期待値は下がる。コーナーを6回まわる長距離戦で、豊かな筋肉量はプラスには働かないのかもしれない。そして好走できた4頭のうち3頭は前走勝利と勢いのある馬で、残る1頭も2着馬だった。前走で3着以下に敗れていた大型馬は、強くは推せない。

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしている。
(21、22年の阪神開催時も含む)

 上位人気が予想されるファントムシーフが消去データに該当しました。

 皐月賞3着の実力馬で、前走の神戸新聞杯でも僅差の3着と好走しています。そしてなにより、菊花賞5勝の武豊騎手が継続騎乗するのが最大の魅力です。ただし前走の馬体重は502キロ。名手をもってしても、わずかに前走で連対に届かなかった点がデータ的には減点となります。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。