バレーボール・V1リーグ女子の久光スプリングスは21日、佐賀市のSAGAアリーナで開幕を迎える。練習拠点を鳥栖市に移し、同アリーナでホームゲームを開く初のシーズン。佐賀の声援を後押しに、2季ぶりの優勝をめざす。 開幕を前に19日、県庁の県…

 バレーボール・V1リーグ女子の久光スプリングスは21日、佐賀市のSAGAアリーナで開幕を迎える。練習拠点を鳥栖市に移し、同アリーナでホームゲームを開く初のシーズン。佐賀の声援を後押しに、2季ぶりの優勝をめざす。

 開幕を前に19日、県庁の県民ホールで監督や選手17人が参加する壮行会が開かれた。酒井新悟監督は「一戦一戦、成長を忘れないようにし、最後は日本一をとりたい」。主将の大竹里歩選手は「SAGAアリーナで魅力ある熱い試合を展開できたらと思う。声援を力にかえて、全力でがんばる」と意気込みを語った。集まった人たちからは「ゴー! スプリングス」とエールが送られた。

 スプリングスにとって、今年は新たな環境で迎えるシーズンだ。5月に鳥栖市内に「サロンパスアリーナ」がオープン。神戸市から22年ぶりに鳥栖市に練習拠点が戻った。

 チームは今月、鹿児島県であった国体に県代表として出場し、優勝。パリ五輪予選には、日本代表として西村弥菜美選手が出場した。

 開幕戦は21日午後1時5分から、SAGAアリーナで埼玉上尾メディックスと対戦する。

 2018~19年シーズン以降のVリーグの最多観客数は今年3月、V1男子の試合で記録した8142人。スプリングスは、それを超える観客数をめざしている。

 大竹選手は朝日新聞の取材に対し、「開幕戦を8千人以上の観客のSAGAアリーナでできるというのは、なかなかない機会。これからのバレー界にとっても、先駆けになる試合になると思うので、佐賀の皆さんの熱意にしっかりこたえたい」と語った。

 練習拠点の移転にあわせ、選手たちも鳥栖市で暮らしているという。今季、ヴィクトリーナ姫路から加入した花井萌里選手は「佐賀の皆さんは温かくて、がんばってね、と声をかけていただく。地域をバレーボールで盛り上げていけるようがんばっていきたい」と話した。(岡田将平)