近年の菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)では父仔制覇が相次いでいる。というのはディープインパクト産駒が勝ちまくっているからであって、16年サトノダイヤモンド、18年フィエールマン、19年ワールドプレミア、20年コントレイル、22年ア…

 近年の菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)では父仔制覇が相次いでいる。というのはディープインパクト産駒が勝ちまくっているからであって、16年サトノダイヤモンド、18年フィエールマン、19年ワールドプレミア、20年コントレイル、22年アスクビクターモアの5頭が該当。また、00年代に遡るとダンスインザダーク産駒の活躍が目に付き、03年ザッツザプレンティ、04年デルタブルース、09年スリーロールスの3頭が父仔制覇を達成している。

 今年はディープ産駒の最終世代の出走こそないが、4頭が父仔制覇に挑む。もちろん、最右翼はキタサンブラック産駒の皐月賞馬ソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)。これに続くのがサトノダイヤモンド産駒で、神戸新聞杯を制したサトノグランツ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)。さらにエピファネイア産駒のウインオーディン(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)とゴールドシップ産駒のマイネルラウレア(牡3、栗東・宮徹厩舎)も上位食い込みを狙う。

 どの馬が勝っても、父の産駒としては初の菊花賞制覇。また、菊花賞馬の産駒のワンツーとなれば、86年以降では09年、19年、20年に続いて4回目となる。父から受け継いだスタミナを生かしての上位独占を期待したい。