近畿大学は18日、剣道部の男子部員(21)が別の男子部員(21)への傷害容疑で今月5日に大阪府警に現行犯逮捕され、被害部員が16日に死亡したと発表した。事件当時は部員6人で飲酒した後で、うち2人は19歳だった。府警が死亡した経緯などを調べ…

 近畿大学は18日、剣道部の男子部員(21)が別の男子部員(21)への傷害容疑で今月5日に大阪府警に現行犯逮捕され、被害部員が16日に死亡したと発表した。事件当時は部員6人で飲酒した後で、うち2人は19歳だった。府警が死亡した経緯などを調べている。

■「仲が良かった」「ふざけ合いがエスカレート」

 大学によると、6人は大阪府東大阪市内で4日夜から飲酒。翌午前1時半ごろに店を出た後、逮捕された部員が路上で被害部員を2度、たたくか押すかして倒した。意識を失った被害部員は救急搬送され、くも膜下出血で入院したが、意識が戻らないまま亡くなった。暴行と死亡の因果関係は不明という。

 2人は3年生で普段から仲が良く、その場にいた部員への聞き取りでは、ふざけ合っていたのがエスカレートしたようだったという。

 近畿大では2017年、サークルの飲み会後に学生が急死して問題になった。会見した仲林真子(みちこ)学生部長は「飲酒マナーの徹底に向けて様々な取り組みをしてきたが、再び起きたことを重く受けとめる」と陳謝した。

 剣道部は5日から活動を停止。11月の全日本学生剣道優勝大会に出場を決めていたが、男女とも辞退する。(浅倉拓也)