近年の菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)では、セントライト記念をステップにした馬の存在感が増している。86年以降に限れば[5-9-4-113]の勝率4%、複勝率14%。回収率も単複ともに50%以下と低調だったが、近4年に限れば少なく…

 近年の菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)では、セントライト記念をステップにした馬の存在感が増している。86年以降に限れば[5-9-4-113]の勝率4%、複勝率14%。回収率も単複ともに50%以下と低調だったが、近4年に限れば少なくとも1頭が馬券に絡んでいる。とりわけ近2年は一昨年がタイトルホルダーとオーソクレースのワンツーなら、昨年はアスクビクターモアが優勝。セントライト記念組を抜きに菊花賞は的中できないといっても過言ではない。

 今年は2着のソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)と、6着のウインオーディン(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)が参戦する。前者は説明不要の皐月賞馬。セントライト記念はレーベンスティールに差し届かずの2着だったが、展開や通ったコースの差もあったので、悲観する内容ではなかった。2冠へ向けて視界良好といえるだろう。

 穴党にオススメしたいのはウインオーディンだ。セントライト記念は折り合いを重視した乗り方だったが、しっかりと脚がたまり、直線は上々の脚を使って0秒9差の6着。このレースぶりなら3000mの距離延長は問題ないだろう。エピファネイア産駒はこれまで菊花賞に5頭が出走して、20年にアリストテレスが2着、21年にオーソクレースが2着、ディヴァインラヴが3着で、[0-2-1-2]の好成績。血の後押しを受けて、高配当の使者となっても驚けない。