キズナ産駒の上がり馬2頭、サヴォーナ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)とリビアングラス(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)で金星を狙う。  サヴォーナは父キズナ、母テイケイラピッド、母の父スニッツェルの血統。…

 キズナ産駒の上がり馬2頭、サヴォーナ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)とリビアングラス(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)で金星を狙う。

 サヴォーナは父キズナ、母テイケイラピッド、母の父スニッツェルの血統。やや地味なキャラクターだが、コンスタントに使われながら地力強化。前々走の信夫山特別で3勝目を手にした。3回目の重賞挑戦となった前走の神戸新聞杯は10番人気の低評価だったが、好位から渋太く脚を使ってアタマ差の2着。一気に菊花賞の有力候補に浮上している。当時はプラス12kgでやや余裕残しにも映ったので、使われた上積みも大きそう。どんな競馬でもできる自在性も強みなので、侮れない存在となる。

 もう1頭のリビアングラスは父キズナ、母ディルガ、母の父カーリンの血統。今年3月のデビュー戦は4着に敗れたが、2戦目から未勝利、1勝クラスと連勝。続く京都新聞杯でもタイム差なしの3着に健闘し、非凡なポテンシャルを示した。その後はリフレッシュを挟み、前走の阿賀野川特別で難なく3勝目をゲット。中間にトライアルを使うことなく、菊花賞一本で調整されてきた。一気の相手強化にはなるが、京都新聞杯がサトノグランツからクビ+アタマ差の3着。ならば、ここでも大きな力差はないはずだ。

 キズナ産駒はアカイイトとソングラインがJRA・GIを制しているが、牡馬に限ればディープボンドの4回ある2着が最高着順。今度こそ孝行息子の誕生なるか、注目したい。