前走札幌記念では大阪杯を勝った時のような逃げる競馬ができずに6着だったジャックドール(栗東・藤岡健一厩舎)。昨年に引き続き、天皇賞(秋)(10月29日・東京芝2000m)への出走を予定しており、今朝18日はレースに向けた1週前追い切りを…

 前走札幌記念では大阪杯を勝った時のような逃げる競馬ができずに6着だったジャックドール(栗東・藤岡健一厩舎)。昨年に引き続き、天皇賞(秋)(10月29日・東京芝2000m)への出走を予定しており、今朝18日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。

 昨年の天皇賞(秋)以来のコンビ復活となる藤岡佑介騎手が跨り、同厩舎のヴァンケドミンゴとの併せ馬。2回目のハローが終了した直後のCWへ2コーナーから入場。ヴァンケが3馬身ほど先行してそれを追いかける形でしたが、いつものように首をグッと下げて、我慢した姿勢で向正面を流していく。

 3コーナーで先行馬の内を回り、少し差を詰めて、最後の直線に向いたあたりでは2馬身弱まで差を詰めてくる。そこから楽に加速して、ラスト1F標識であっさりと追いついたと思うと、懸命に追う相手を並ぶ間もなく抜き去り、楽々と先着でフィニッシュした。

 時計は6F81.1-5F65.1-4F49.9-3F35.6-2F22.4-1F11.1秒。折り合いをつけやすい2コーナー入場とはいえ、追い切りだと察して気持ちが高ぶる馬に対して、1Fごとに1秒ずつ加速するラップを踏めるあたりは、人馬の呼吸が合っているからこそ。個人的には昨年以上の状態にあると感じているだけに、自分のレースができれば、と思ってしまう。

(取材・文:井内利彰)