明治安田生命J3で首位を走る愛媛FCは15日、ホームで北九州と戦い、1―0で勝利した。後半追加時間の決勝ゴール。上位チームが負けたため、2位との勝ち点差は7に広がった。 苦しんで苦しんでつかんだ4試合ぶりの白星。石丸清隆監督は「チームが一…

 明治安田生命J3で首位を走る愛媛FCは15日、ホームで北九州と戦い、1―0で勝利した。後半追加時間の決勝ゴール。上位チームが負けたため、2位との勝ち点差は7に広がった。

 苦しんで苦しんでつかんだ4試合ぶりの白星。石丸清隆監督は「チームが一つになって戦った。良いゲームだった」と振り返った。

 最下位に沈む相手に前半から圧倒的な攻勢を見せるが、後半に入ってもゴールを奪えない。後半39分、相手選手が2度目の警告で退場し、選手が1人多い有利な状態に。追加時間、フリーキックを起点に深堀隼平選手が、右足を頭より高い位置で振り抜くシュートで勝負を決めた。

 14試合無敗後、2敗1引き分けと勢いが落ちていた。この日の試合前、37歳のベテラン森脇良太選手が選手を集め、「優勝したい思いはいったんロッカーに置こう。サッカーを思う存分楽しもう」と呼びかけたという。「ここ最近、絶対勝たなくちゃいけないという気持ちが強すぎていた」

 深堀選手は決勝ゴールについて、「全員の勝ちたいという気持ちやスタジアム全体の気持ちが乗ったからこそあそこに飛んだ」と話した。残りはあと7試合。(中川壮)