いまだ敵なしの井上。その強さに周囲のライバルも敬意を示している。(C)Getty Images 「怪物」の異名が示す通り、井上尚弥(大橋)は敵なしの強さを誇示し続けている。 去る7月25日に東京・有明アリーナで行われた…

 

いまだ敵なしの井上。その強さに周囲のライバルも敬意を示している。(C)Getty Images

 

「怪物」の異名が示す通り、井上尚弥(大橋)は敵なしの強さを誇示し続けている。

 去る7月25日に東京・有明アリーナで行われたWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、「難攻不落」と言われた2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)を撃破。8回TKO勝利という結果もさることながら、終始主導権を握り続ける圧倒的な内容のパフォーマンスで、異次元のポテンシャルを見せつけた。

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 プロキャリアにおいて25戦無敗22KO。4階級を駆け上がってきた日本の怪物には、周囲のライバルたちも特異の存在として羨望の眼差しを向けている。同級のリアム・デービス(英国)は、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』において、井上への敬意を語った。

 かく言うデービスも英国が世界に誇る実力派だ。WBO6位、IBF7位など、スーパーバンタム級の4団体すべてで世界ランク入り。「2024年には、どこかのタイミングで世界王座に挑戦できそうに見える」と言われる。

 そんな27歳は、同級2団体王者マーロン・タパレス(フィリピン)への関心を示しながらも「俺は常に言ってきたけど、ボクサーは誰が相手でも戦うものだと思っている。これまでに120戦以上をしてきた俺は誰とでも戦う」と断言。そのうえで、いずれ対峙する可能性もある“怪物”への想いを口にした。

「だが、今の時点で俺がイノウエに挑戦状を叩きつけるような真似はしない。それは彼がやってきたことに対して失礼だ。彼は偉大なボクサーなんだ。もちろん、『50万ポンド(約9066万円)で日本に行け』と電話をされたら、満面の笑みとともにすぐに行くよ(笑)。でも、俺から対戦を要求は今の時点ではない」

 いまだ日進月歩で飛躍を続ける井上に、デービスが追いつく日は訪れるのか。両者がリング上で対峙する瞬間を興味深く待ちたい。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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