バスケットボールB1の群馬クレインサンダーズは14日、オープンハウスアリーナ太田(群馬県太田市)に横浜ビー・コルセアーズを迎え、ホーム開幕戦に挑んだ。日本代表の司令塔でもある横浜の河村勇輝選手に30得点を許したが、100―91で競り勝った…

 バスケットボールB1の群馬クレインサンダーズは14日、オープンハウスアリーナ太田(群馬県太田市)に横浜ビー・コルセアーズを迎え、ホーム開幕戦に挑んだ。日本代表の司令塔でもある横浜の河村勇輝選手に30得点を許したが、100―91で競り勝った。互いに速いテンポで点を取り合い、5330人のファンの歓声が響いた。

 開幕節は宇都宮ブレックスに2連敗したサンダーズ。この日は5選手が2桁得点を決め、多彩な攻めでシーズン初勝利を飾った。ケーレブ・ターズースキー選手は前半だけで四つのダンク。外では新加入のシューター辻直人選手がスリーポイント4本を決めた。大歓声が選手を後押しした。

 水野宏太ヘッドコーチは「ボールをチームでシェアし、一人ひとりの個性を出すオフェンスができた」と手応えを語った。辻選手は試合後、コートから、「みなさんでオープンハウスアリーナ盛り上げていきましょう」と呼びかけた。

 ミニバスケの仲間と吉岡町からきた小学5年生の松原太一さん(11)は「サンダーズに優勝してほしい」。得点を決めるトレイ・ジョーンズ選手が好きだという。プロの試合は「ダンクがすごい」と迫力あるプレーを楽しんでいた。

 アリーナの外では「OTAマルシェ」が開かれ、キッチンカーなど30店舗が出店。レモネードを販売して小児がん研究の治療に役立てるスタンドも、今季の活動を始めた。(川村さくら、柳沼広幸)

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 試合会場がある太田市運動公園で、通路や中央広場などをバリアフリー化する市の改修工事が行われ、屋外ステージも新設された。

 サンダーズのホーム開幕戦に合わせてお披露目され、新井町八幡宮獅子舞保存会が舞いを演じた。記念イベントでは太田市出身の高校生歌手、中野みやびさんが歌を披露した。清水聖義市長は「この広場で温かい輪ができるといい」と話した。