優勝馬にはエリザベス女王杯への優先出走権が与えられるレースで、別定重量のGII戦、過去10年間で3番人気以内馬は【2-6-5-17】と苦戦傾向だが、ステップレースとしては過去10年間で4頭のエリザベス女王杯優勝馬(21年アカイイト、19…

 優勝馬にはエリザベス女王杯への優先出走権が与えられるレースで、別定重量のGII戦、過去10年間で3番人気以内馬は【2-6-5-17】と苦戦傾向だが、ステップレースとしては過去10年間で4頭のエリザベス女王杯優勝馬(21年アカイイト、19年ラッキーライラック、18年リスグラシュー、16年クイーンズリング)を送り出しているレースだ。

 東京競馬場1800mコースは2角ポケットからのスタートでワンターンコース。長いバックストレッチを走るだけにペースは落ち着きやすく、瞬発力勝負になることが多い。

 ◎ルージュスティリアは中京記念1番人気3着。このときは巧みに壁を作って脚を溜めたものの、勝負どころで躓くアクシデントがあり、最後はメンバー最速の上りタイムを繰り出したものの届かず3着。デビュー戦では2冠牝馬スターズオンアースを寄せ付けなかった馬だけにオープン昇格後の成績には物足りなさを感じていたが、クラスにめどをたてた格好だ。逃げ馬不在の一戦で、道中は我慢比べになりそうだが、団子状態になるのはむしろプラスではないか。

 〇ディヴィーナは関屋記念、中京記念の2着馬でヴィクトリアマイル4着。この馬も昨年春にオープン入りしてからはあまり良いところがなかったが、今春のヴィクトリアマイル4着をきっかけに、前々走の中京記念は大外から脚を伸ばして2着。前走の関屋記念は最後の直線で先頭に立ったところ、格好の目標にされてしまった。下級条件時代には2000m戦で良績を残してきた馬。200mの距離延長で大きく割り引く必要はなさそうだ。

 ▲シンリョクカは阪神ジュベナイルフィリーズでリバティアイランドの2着で、桜花賞6着、オークス5着。秋華賞にも登録があったが、53kgで出走できるこちらに回ってきた。そのキャリアから世代トップクラスの能力の持ち主と評価できるうえに、東京競馬場は新馬勝ちを記録した舞台。キャリアは浅いが侮れない存在だ。

 △プレサージュリフトは今春の東京新聞杯3着馬。年明けの京都金杯も3着で、3歳春にはクイーンカップにも勝っている。前走後、軽度の骨折が判明し、また予定していた関屋記念を熱発で使えなかったのは痛かった。△イズジョーノキセキは昨年の優勝馬。有馬記念4着には驚かされたが、今シーズンは結果を残せていない。それでも前々走のクイーンSあたりから末脚に鋭さが戻ってきたように見受けられる。追い込みが板についてきた△フィアスプライドと、中山牝馬S2着△ストーリアも押さえておきたい。