今週の土曜日は、東京競馬場で府中牝馬ステークス(GII・芝1800m)が行われます。  過去10年の府中牝馬Sでは関西馬が8勝2着7回3着5回と関東馬を圧倒する成績を収めています。昨年の府中牝馬Sでは12番人気の関西馬イズジョーノキセキ…

 今週の土曜日は、東京競馬場で府中牝馬ステークス(GII・芝1800m)が行われます。

 過去10年の府中牝馬Sでは関西馬が8勝2着7回3着5回と関東馬を圧倒する成績を収めています。昨年の府中牝馬Sでは12番人気の関西馬イズジョーノキセキが優勝し、2着が同じく関西馬のソダシ、3着にも関西馬のアンドヴァラナウトが入り上位を独占する結果となっています。

 過去10年の府中牝馬Sでは関西馬の単勝回収率が142%と優秀な数値となっています。これは人気馬だけではなく、人気薄も好走している証と言えます。関西馬に関しては人気に関わらず注意が必要と言えます。

 一方、関東馬の単勝回収率は30%と低くなっています。複勝回収率で見ても58%と低調な数値となっていますので、関東馬で人気薄の馬に関してはあまり期待できないという事が言えるのではないでしょうか。今年も関西馬を中心視し、予想を組み立てるのが最善と言えるかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走3番人気以下で今回騎手が乗り替わる関東馬
[0-0-0-19]複勝率0%
該当馬:エリカヴィータ、ファユエン、ライラック、ルージュエヴァイユ
(過去の該当馬:22年サトノセシル2番人気4着、13年ハナズゴール3番人気9着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるルージュエヴァイユが該当しました。

 先述したように府中牝馬Sは関東馬が劣勢です。その中でも前走3番人気以下で今回騎手が乗り替わる関東馬は全く結果を残せていません。

 レベルの高い関西馬に関東馬が対抗するには、それなりの能力がなければいけません。しかし、前走で2番人気以内の高い支持を集められていない関東馬はその条件を満たしておらず結果を残せていないと考えられます。

 また、過去10年の府中牝馬Sでは前走から騎手が乗り替わった馬よりも、前走の騎手が続けて騎乗している馬が良績を残している事も特徴のひとつに挙げられます。前走と同じ騎手が乗っていれば人馬の意思疎通がスムーズに図れるため力を出し切れるのだと思われます。一方、前走から騎手が乗り替わっている場合、人馬のコミュニケーションが十分に取れないため、あまり良い結果は望めないのでしょう。

 これらの要素が絡み合うため、前走3番人気以下で前走から騎手が乗り替わった関東馬は結果を残せていないと判断出来ますので、このようなケースに当てはまる関東馬には十分な注意が必要なのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。