今年の凱旋門賞を無敗で制したエースインパクト(Ace Impact、牡3、仏・JC.ルジェ厩舎)が現役を引退し、フランスのボーモン牧場で種牡馬入りすることが分かった。『Racing Post』など海外の複数メディアが13日、一斉に報じた…

 今年の凱旋門賞を無敗で制したエースインパクト(Ace Impact、牡3、仏・JC.ルジェ厩舎)が現役を引退し、フランスのボーモン牧場で種牡馬入りすることが分かった。『Racing Post』など海外の複数メディアが13日、一斉に報じた。

 エースインパクトは父Cracksman、母Absolutly Me、母の父Anabaa Blueという血統の愛国産馬。フランスの名伯楽JC.ルジェ調教師のもとで今年1月にデビューすると、連戦連勝で無敗のまま仏ダービー(仏G1)をレコードで制覇した。その後はギヨームドルナノ賞(仏G2)も勝利し、迎えた凱旋門賞(仏G1)も1.3/4馬身差を付ける完勝劇。無敗での同レース制覇は13年のトレヴ(Treve)以来、10年ぶりの快挙だった。通算成績は6戦6勝(うち重賞3勝)。

 全6戦のうち5戦で手綱を執ったC.デムーロ騎手は「このような馬は5年か10年に一度しか見られない。3歳で凱旋門賞を無敗で制すことは非常に特別なこと」と話す。また、管理したルジェ師は「優れた馬はいくつかいるが、彼のようなチャンピオンは稀だ。エースインパクトは、そのような圧倒的な能力を見せた数少ない一頭で、真の“例外”の一頭である」と現地メディアを通じて、本馬に最大級の賛辞を送った。