3歳牝馬路線の最終決戦で、3年ぶりに京都に戻ってきた。牝馬三冠のうちで唯一内回りコースで行われること、ひと夏を越して新勢力が台頭してくることから、春のオークスまでの序列が当てはまりにくい難解な一戦になる。 1.世代GIで唯一内回り  2…

 3歳牝馬路線の最終決戦で、3年ぶりに京都に戻ってきた。牝馬三冠のうちで唯一内回りコースで行われること、ひと夏を越して新勢力が台頭してくることから、春のオークスまでの序列が当てはまりにくい難解な一戦になる。

1.世代GIで唯一内回り

 2歳時の阪神JF含め、桜花賞、オークスと世代牝馬限定GIは直線が長く広いコースで行わていくが、秋華賞に関しては内回り。それまでの王道路線とは異なる適性が求められる。よって、同じ内回り2000mで行われる紫苑S組や前走ローカル組が実績上位馬に詰め寄ったり、逆転することも珍しくない。

2.前走掲示板が最低条件

 過去10回で3着以内となった30頭の内、前走6着以下だったのは2頭のみ。そしてその2頭はいずれも3着止まりだった。17年2番人気で13着のファンディーナは前走6着、16年2番人気で4着のジュエラーは前走11着、14年2番人気で6着のレッドリヴェールは前走6着など、それ以前の活躍によって人気に推された馬も前走成績が悪いと苦戦する傾向。

3.末脚が要求される

 過去10年のうち京都で行われた8回に関して、4角を4番手以内で回った馬は[0-1-2-30]で複勝率9.1%と苦戦。対して、4角7番手以下だった馬は[4-5-5-66]で複勝率17.5%。直線の短い内回りコースであるからと言って前に行けば有利というわけではなく、むしろ差し馬の方が活躍している。

 シランケドは前走の紫苑Sが重賞初挑戦ながら、よく追い込んで3着。前々走の小倉でも最速の上がりで3着に入っており、内・小回りで後ろから行く立ち回りが板に付いてきたようだ。秋華賞の舞台は合っていると言えそうで、連続で激走があってもおかしくないと見る。

※シランケドは回避となりました。