6日に開幕した国際自転車ロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」は最終日の9日、大分県日田市内で大分ステージが開かれ、海外勢を含む87人が出場。同市上津江町のオートポリスから市中心部への約129キロで争った。 標高約800メート…

 6日に開幕した国際自転車ロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」は最終日の9日、大分県日田市内で大分ステージが開かれ、海外勢を含む87人が出場。同市上津江町のオートポリスから市中心部への約129キロで争った。

 標高約800メートルのオートポリスには濃い霧が立ちこめる中でレースがスタート。選手たちは標高差約700メートルの下り基調のコースを市中心部へ向けてペダルを踏んだ。

 日田市街地は、1周約11キロの周回コースを5周するルート。レース前半から3人で逃げる先頭集団と、それを追うメイン集団のタイム差が徐々に詰まるレース展開となり、ゴール地点の大原八幡宮前の沿道を埋めた多くの観客からは、目の前を通過する選手にカウベルなどで盛んな声援が送られた。

 市役所前から大原八幡宮に続く道は歩行者天国となり、キッチンカーや飲食ブースが並ぶお祭り気分も大会の雰囲気を盛り上げた。

 閉会式であいさつした佐藤樹一郎知事は「初開催の今回は3県の参加だったが、来年以降一つでも多くの県が参加して、ツール・ド・九州を大きく育てて頂ければ」と今後の発展に期待を込めた。

 大分ステージは、オーストラリアのデクラン・トレザイス選手が2時間57分32秒で制し、福岡(7日)、熊本阿蘇(8日)の両ステージも合わせた個人総合成績では、カザフスタンのアンドレイ・ゼイツ選手が、計約382キロを9時間13分30秒で走り、初代王者に輝いた。(高嶋健)