【プレミアリーグ】アーセナル1-0マンチェスターC(日本時間10月9日/エミレーツ・スタジアム)【映像】「なぜそこに冨安?」の決定的シーン アーセナルに所属する冨安健洋が、マンチェスターCとのビッグマッチでまさかのポジションで起用され、さら…

【プレミアリーグ】アーセナル1-0マンチェスターC(日本時間10月9日/エミレーツ・スタジアム)

【映像】「なぜそこに冨安?」の決定的シーン

 アーセナルに所属する冨安健洋が、マンチェスターCとのビッグマッチでまさかのポジションで起用され、さらに大仕事をやってのけた。

 ベンチスタートだった日本代表DFは0-0だった75分、オレクサンドル・ジンチェンコとの交代でピッチへ。そのまま左SBの位置に入ったが、攻撃時にはかなり高めの位置まで積極的に侵入する。

 すると86分、冨安はFW顔負けのプレーを披露する。敵陣中央あたりからオフ・ザ・ボールの動きでペナルティーエリアまで駆け上がり、トーマス・パーテイが後方から蹴ったロングボールを直接ヘディングでカイ・ハヴァーツに繋ぐ。ハヴァーツはワントラップ後にボールを後方に落とし、これを走り込んだガブリエウ・マルティネッリがダイレクトシュート。ボールは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれていった。

 冨安はこのシーンで、見事なオフ・ザ・ボールの動きとヘディングにとるダイレクトパスで“プレアシスト”を記録したのみならず、シュート直前にはサイドに流れてコースを空ける頭脳的なプレーを披露していた。

 結局はこのゴールが決勝点となり、アーセナルがプレミアリーグでマンチェスターCを実に8年ぶりに下している。この大勝利に冨安が大きな貢献を果たしたのは間違いない。

 それにしても、普段は両SBとCBで起用される冨安は、なぜゴールシーンでFWのようなポジションにいたのか。試合後にアーセナルのミケル・アルテタ監督は記者会見で、次にように説明している。

「私は最初、トミを(冨安投入の7分前に右ウイングに投入されていた)ドクに付かせた。しかし、直後にドクが左サイドに移動したため、我々は配置に変化を加えた。トミには(攻撃時に)相手のGKを追いかける左ウイングのような役割を指示した。交代で出た選手(冨安、ハヴァーツ、トーマス)たちはみんな素晴らしかった。彼らはゴールに絡んだし、チームに非常に多くのフィジカル、エネルギー、クオリティーをもたらした」

 このアルテタの斬新な采配を即座に理解し、プレアシストまで記録した冨安には、サッカーファンも感嘆。SNSには「冨安はアルテタから左ウイングの指示出てたのか。てかそれを卒なくどころか起点を作れるの本当に賢いんだろうな」、「戦術理解度がエグすぎ」、「冨安まじで最高に良い落としだった」、「なぜそこに冨安、響きが良すぎて使いたくなる」、「冨安そこにいるのエグすぎるわ」、「マジでなんでもできるな」、「代表でもFWで観たいわ」、「アーセナルFW冨安爆誕か」など、多くの賞賛コメントが書き込まれている。

(ABEMA/プレミアリーグ)