出雲駅伝で駒大が大会新で2連覇　1区から6区までトップの完全優勝

　学生駅伝シーズンの開幕となる第35回出雲全日本大学選抜駅伝は9日、島根県出雲市の出雲大社正面鳥居前―出雲ドーム前の6区間、計45・1キロで争われ、駒大が2時間7分51秒（速報値）の大会新記録で2年連続5度目の頂点に立った。1区から6区まで一度もトップを譲らない「完全優勝」を果たした。史上初の2年連続学生駅伝「3冠」に向けて、まずは1冠目を手にした。

　1区（8キロ）はアイビーリーグ選抜のヒューゴ・ミルナーが引っ張る。集団がばらけたのは4キロ過ぎ。駒大の篠原倖太朗（3年）、早大の伊藤大志（3年）、青学大の野村昭夢（3年）が先頭についたが、順大のスーパールーキー、吉岡大翔（1年）や中大の浦田優斗（3年）らが遅れた。最終的に駒大の篠原とミルナーの一騎打ちとなり、残り350メートル付近で飛び出た篠原がトップでたすきをつないだ。優勝候補に挙げられていた国学院大は21秒差の3位、中大は1分25秒差の13位と出遅れた。

　2区（5・8キロ）は駒大の佐藤圭汰（2年）が快調な走りでトップを守った。駒大と39秒差の2位でたすきを渡したのは青学大の黒田朝日（2年）。3位に早大、4位に国学院大、5位に創価大が続いた。

　3区（8・5キロ）も駒大の山川拓馬（2年）が独走。2位との差を57秒に広げた。2位はリーキ・カミナ（3年）が好走した創価大、3位は城西大、4位に青学大が続いた。

　4区（6・2キロ）も駒大の伊藤蒼唯（2年）がトップを守ったが、2位の創価大・山森龍暁（4年）が45秒差に詰めた。

　5区（6・4キロ）は駒大の安原太陽（4年）が安定した走りで先頭でアンカーにつないだ。2位は創価大が39秒差とし、トップとの差をさらに縮めた。

　アンカーの6区（10・2キロ）は2年連続で同区間を務めた駒大の主将、鈴木芽吹（4年）が貫禄の走りで優勝のゴールテープを切った。