学生駅伝シーズンの幕開けを告げる第35回出雲駅伝(9日、出雲大社正面鳥居前―出雲ドーム前、6区間45・1キロ)の前日会見が8日に行われ、区間選手が発表された。 昨年度、全日本、箱根とあわせて「3冠」を達成した駒大は、アジア大会の男子500…

 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる第35回出雲駅伝(9日、出雲大社正面鳥居前―出雲ドーム前、6区間45・1キロ)の前日会見が8日に行われ、区間選手が発表された。

 昨年度、全日本、箱根とあわせて「3冠」を達成した駒大は、アジア大会の男子5000メートル代表で、前回大会で2区の区間新記録をマークした佐藤圭汰(2年)、最終6区を走った鈴木芽吹(4年)をそれぞれ2年連続で同じ区間に配置した。前回5区を走った安原太陽(4年)は補欠に回った。

 1月の箱根駅伝を最後に大八木弘明氏が監督を退き、後を引き継いだ藤田敦史監督にとっては初陣となる。

 藤田監督は会見で「今回はチャレンジャーとして来ている。まずは出雲をとりたい」と力強く話した。

 鍵になる選手については鈴木を指名し、「昨年は田沢(廉)という絶対的なエースがいた。今年は鈴木がどこまで田沢に近づけるか、どこまでチームの精神的支柱になれるか」とした。

 前回2位の国学院大はチームの「3本柱」となる平林清澄(3年)が6区、伊地知賢造(4年)が3区、山本歩夢(3年)が4区に入った。前田康弘監督は「準優勝校のプライドを持って戦いたい。1、2区に入った2年生の飛躍に期待したい」と語った。

 前回3位の中大は昨年1区で区間賞のエース・吉居大和(4年)は補欠となり、弟の駿恭(2年)は3区に入った。

 4位だった青学大は学生駅伝で出場経験のない鶴川正也(3年)を6区に起用。経験豊富な佐藤一世(4年)を3区に入れた。

■前年上位4校の区間オーダー

・駒大(篠原倖太朗―佐藤圭汰―山川拓馬―伊藤蒼唯―赤星雄斗―鈴木芽吹)

・国学院大(上原琉翔―青木瑠郁―伊地知賢造―山本歩夢―高山豪起―平林清澄)

・中大(浦田優斗―中野翔太―吉居駿恭―阿部陽樹―溜池一太―湯浅仁)

・青学大(野村昭夢―黒田朝日―佐藤一世―山内健登―鳥井健太―鶴川正也)