優勝馬には天皇賞(秋)への優先出走権が与えられるレースだが、18年ステルヴィオ、19年インディチャンプ、20、22年のサリオス、そして一昨年のシュネルマイスターと好走馬は5年連続でマイルCSへと挑んでいる。開幕週だけに良好な馬場コンデ…

  優勝馬には天皇賞(秋)への優先出走権が与えられるレースだが、18年ステルヴィオ、19年インディチャンプ、20、22年のサリオス、そして一昨年のシュネルマイスターと好走馬は5年連続でマイルCSへと挑んでいる。開幕週だけに良好な馬場コンディションで行われることが多く、スピードが求められる傾向が強い。別定重量のGII戦だけあって「格」がモノをいうケースが多く、1番人気馬は【7-0-0-3】。

 ◎シュネルマイスターは一昨年の優勝馬。昨秋はスプリンターズSを使ったことが影響したのか思うような成績を残せなかったが、新装なった京都競馬場最初の重賞「マイラーズC」に勝ち、安田記念はメンバー最速の上がりタイムを繰り出すも3着。惜しい競馬だったが、能力の高さと高速決着での強さを示している。過去3回出走した安田記念はソングラインが出走してきた2回でいずれも先着を許しているが、こちらは3歳春に弥生賞でタイトルホルダーの2着経験もある馬。距離延長で逆転を狙う。

 〇ジャスティンカフェは今春のエプソムC優勝馬。強烈な瞬発力を武器に昨年はレコードで駆け抜けたサリオスから0.1秒差2着だった。全5勝中4勝を左回りで記録しているがサウスポーというよりも長い直線を味方にするタイプ。それでも春のダービー卿CTで0.1秒差2着しているように力をつけている印象だ。

 ▲ソングラインは安田記念連覇を達成し、ヴィクトリアマイルと安田記念の同一年連覇も成し遂げている。東京競馬場は【5-2-0-1】で唯一の馬券圏外は海外帰り初戦となったヴィクトリアマイルの0.3秒差5着。1800mは初めて経験する距離ではあるがロジユニヴァースのファミリーでキズナ×シンボリクリスエス×アグネスタキオンという配合なら評価を下げる必要もなさそうだ。

 △フェーングロッテンはラジオNIKKEI賞優勝馬で、鳴尾記念、金鯱賞の2着馬。逃げ、先行力を武器に堅実な成績を残してきたが前走の七夕賞は見せ場も作れずに大敗。開幕週だけに、人気が落ちるようならこの馬の先行力は怖い。ほかでは、やはり前で勝負できる△ウインカーネリアン、NHKマイルカップでは苦しいインコースに入って不完全燃焼だった△エエヤンまで押さえておきたい。