(7日、Bリーグ1部第1節 横浜ビー・コルセアーズ〈BC〉81―67京都ハンナリーズ) 横浜BCは第1クオーター(Q)、厳しくはりつく相手ディフェンスに苦戦した。空気を変えたのは、今夏のワールドカップ(W杯)から凱旋(がいせん)した河村勇…

 (7日、Bリーグ1部第1節 横浜ビー・コルセアーズ〈BC〉81―67京都ハンナリーズ)

 横浜BCは第1クオーター(Q)、厳しくはりつく相手ディフェンスに苦戦した。空気を変えたのは、今夏のワールドカップ(W杯)から凱旋(がいせん)した河村勇輝だ。

 リードを許して迎えた第2Q中盤、身長172センチの司令塔は3ポイントライン付近からドリブルを仕掛け、一瞬で相手を抜き去った。

 ゴール下に迫ると、待ち受ける相手を欺くかのように、ふわりとレイアップシュート。ボールがリングを通ると、敵地・京都で過去最多となる4313人のファンが息をのんだ。

 「流れがきそうなタイミングで、一瞬の流れをみるのがポイントガード」と河村。ここからチームは14点を連続で奪って逆転し、河村は両チーム最多18点を挙げた。

 プロ1年目の昨季はリーグ最優秀選手に輝いた。W杯で日本代表として活躍し、メディアでの露出はさらに増えた。「ありがたいこと」としながら、熱気が一過性にならないことが重要だと感じている。

 「全力で戦う姿をみせるのが僕らのやること。バスケの魅力は、一番はバスケでお伝えしたい」。日本バスケ界を引っ張る22歳が、新たな気持ちでプロ2年目をスタートさせた。(室田賢)