プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは7日、ホームの松江市総合体育館で、シーホース三河(中地区)との開幕戦を迎える。島根は悲願の日本一を目指す一方、2026~27年シーズンから始まる新1部リーグ「Bリーグ・プレミ…

 プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは7日、ホームの松江市総合体育館で、シーホース三河(中地区)との開幕戦を迎える。島根は悲願の日本一を目指す一方、2026~27年シーズンから始まる新1部リーグ「Bリーグ・プレミア」(Bプレミア)参入に向けた取り組みも加速させる。

 島根は今季、昨季1試合平均22・5得点を挙げてB1得点王になったペリン・ビュフォード、ワールドカップ(W杯)豪代表のニック・ケイ、主将の安藤誓哉など主力の8選手がチームに残った。

 そこに、欧州の強豪チームからハッサン・マーティン、B1での経験が豊富な晴山ケビン、米国の大学から大橋大空(ひろたか)とワイリー光希スカイの若手2人を含む4選手が加入。とくにマーティン選手は米大学時代に4年連続平均ブロック数1位を記録するなど高いディフェンス力をもつ。課題の守備力アップが期待される。

 広瀬健太・育成強化本部長は、各チームが首脳陣や選手を大幅に入れ替えるなか、「島根は逆に変わらないところが強み」と話す。3季目を迎えるポール・ヘナレ・ヘッドコーチが築いてきた、攻守をすばやく切り替え、走り続ける「BUZZSAW(バズソー、丸のこ)」スタイルの精度を上げていきたいという。

 Bリーグは26~27年シーズンから、1部リーグがBプレミアに改編される。参入するには、▽ホームの平均入場者数4千人以上▽売り上げ12億円以上▽スイート・ラウンジを併設した5千席以上のアリーナの確保を2季連続で満たすことが条件。島根にとって最大の壁は「入場者数4千人以上」で、昨季は平均3173人だった。

 この「4千人」達成に向け、今季はホームの松江市総合体育館の席数を増設。開幕戦は昨季より1178席多い4499席(立ち見席含む)にした。また、駐車場予約アプリの運営会社と提携し、駐車場不足の解消に取り組んでいる。

 さらに首都圏のクラブチームの了承を得て、来年1月に東京都調布市でホーム戦を開催。会場は、武蔵野の森総合スポーツプラザのメインアリーナ(最大約1万人収容)で、「試合2日間で1万6千人は確保したい」(広報)としている。(堀田浩一)